7: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:22:39.03 ID:ejWaZZVNo
〜☆
「いやー、どうにか間に合った」
「危なかったわね。あともう少しでアウトだったわ」
8: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:24:37.19 ID:ejWaZZVNo
「ん、そうだね。その方がいっか。……あー、とりあえず転校生、さん」
美樹さん、と呼ばれた私のクラスメイトは、腰を低く落として、剣を水平に、切っ先を前に向ける。
そして、言った。
9: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:25:48.30 ID:ejWaZZVNo
〜☆
また、失敗した。
まどかが死んでしまった。
10: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:33:47.34 ID:ejWaZZVNo
〜☆
「この錠剤を持っておくのです」
「これは?」
11: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:35:29.72 ID:ejWaZZVNo
「どうして? 理由が必要なの?」
「当たり前なのです。人が何かを強く意識的に行おうとするなら、そこには必ず理由があります」
12: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:36:08.29 ID:ejWaZZVNo
「しかし私には、円環の理のためという確固とした理由があります。
だからこうして、世界のためだなんて自分を誤魔化すことなく、まっすぐな気持ちで御膳立てをしていられるのです。
円環の理の導きを取り戻すことが何よりも正しいことだと、なぎさは心の底から信じているから」
13: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:39:19.45 ID:ejWaZZVNo
〜☆
「焦ることはないよ、ほむら。
願いなんてものはじっくり考えたらいいし、しなくてすむならそれが一番」
14: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:41:01.41 ID:ejWaZZVNo
「美樹さんには、しなくちゃいけない願いがあったんですよね」
「うん、必要だった」
15: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:43:29.16 ID:ejWaZZVNo
でも私に、自分の命を誰かのために賭けるなんてことができるんだろうか。
戦う前から、こんなに怖くてたまらないのに。
16: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:44:45.33 ID:ejWaZZVNo
〜☆
「アンタって、なんで契約したの?」
「私が契約した理由……。大した理由じゃないですけど、いいですか?」
17: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:47:56.16 ID:ejWaZZVNo
「……猫ぉ?」
「ええ。車に轢かれて死んじゃいそうだった猫を、治してあげたんです。……いけませんか?」
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