78: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:42:16.24 ID:+4t1wRMgo
「ええ、考えてみました。でも、やっぱり私は魔法少女になりたい。
えっと、魔法少女になれる人って少ないじゃないですか。他の必要な役割だったら、もっと他にできる人が一杯いる。
だけど、素質があって、願いがあって、年頃の女の子。
自分の魂をソウルジェムにすることを厭わない女の子は少ない」
79: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:45:28.06 ID:+4t1wRMgo
巴さんは厳しい目で私を見ていた。
ダメって言われるかな、って一瞬思って、多分言われないはずと仮定を取り消す。
80: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:48:22.24 ID:+4t1wRMgo
本当にそうなのだろうか?
痛いのは嫌だけど、戦って死ぬことそのものは、そんなに恐ろしいことだとは思わない。
81: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:51:21.99 ID:+4t1wRMgo
「巴さんは一人で、これまでそれを成し遂げてきてるじゃないですか」
「ずっと一人でやってきたからこそわかるのよ」
82: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:52:28.71 ID:+4t1wRMgo
発作的に言ってから、なんて身の程知らずでおこがましいことを言ったんだろうと思った。
まだ魔法少女になってもいないのに、実際になって自分に何ができるのかもわかっていないのに。
83: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:54:42.50 ID:+4t1wRMgo
〜☆
マミさんと私は、余所の魔法少女から救援の要請を受けて、見滝原から離れたある地方都市にやって来ていた。
私たちと、様々な思惑を抱きながら他に馳せ参じた魔法少女たち、地元の魔法少女の力を結集してもなお、
84: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:58:30.62 ID:+4t1wRMgo
ここぞとばかりに前から畳みかけてきた魔獣三匹を、彼女は傷を負いながら渾身の砲撃で消し飛ばした。
しかし、その背後、死角に立った大型の魔獣が、後頭部を狙いビームを放つ構えを見せている。
85: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 22:02:09.83 ID:+4t1wRMgo
「暁美さん!」
私の頬を掠めて弾丸が魔獣に射出された。
86: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 22:06:51.28 ID:+4t1wRMgo
今の私の消耗具合、魔法少女としての実力を考えれば、片方生き残るならマミさんの方が好ましい。
この角度なら後ろのマミさんには当たらない。もしくは用意に避けることができるだろう。
87: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 22:11:30.03 ID:+4t1wRMgo
〜☆
魔力を込めた拳が、「ほむら」の頭部を粉々に粉砕した。
首なしになった「ほむら」の身体が遠くへ吹き飛び路地を跳ねる。
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