179: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:23:34.94 ID:IQ7B33obo
レナ「それじゃ、詩ぃちゃんとはここでお別れだね。帰ろう、圭一くん、魅ぃちゃん?」
圭一「………悪い、レナ。俺もちょっと、放課後は用事があるんだ」
魅音「………?」
180: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:25:48.28 ID:IQ7B33obo
魅音(それにしても、圭ちゃんの用事ってなんだろ?)
興宮に行くような用事と言ったら、結構限られて来ると思うんだけど。
圭ちゃんの用事についてはさっぱり見当もつかなかった。
181: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:27:29.62 ID:IQ7B33obo
Side-詩音
詩音「はぁ〜、やれやれ、世話の焼ける姉だこと」
レナ「ふふっ、何言ってるの、詩ぃちゃん?」
182: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:30:18.46 ID:IQ7B33obo
でも―――レナさんには、悪い事をしてしまったかもしれない。
レナさんの気持ちにも薄々気付いておきながら、私はお姉を応援する事にしたんだから。
レナ「何考えてるの、詩ぃちゃん?」
183: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:32:35.59 ID:IQ7B33obo
詩音「レナさんは、強いですね」
私の言葉には言葉では返さず、レナさんは笑顔で返してくる。
だけど、その笑顔は、どこか寂しさが感じられた。
184: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:36:19.25 ID:IQ7B33obo
――――――
Side-魅音
圭一「魅音……」
185: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:37:13.22 ID:IQ7B33obo
魅音「け、圭ちゃん……?」
圭一「魅音……―――」
圭ちゃんの顔が近付いて来る。少しずつ、ゆっくりと。
186: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:38:43.29 ID:IQ7B33obo
眼前まで近づいて来た圭ちゃんの顔は、あたしの顔を素通りして、耳元で止まる。
圭一「お前に、渡したいものがあるんだ。……受け取って、くれるか?」
魅音「―――………うん。受け取る。受け取るよ、圭ちゃん」
187: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:40:39.80 ID:IQ7B33obo
魅音「あたし……あたしは……」
不器用でも構わない。あたしは、あたしに出来るように言葉にする。
魅音「圭ちゃんとは、ひとつ歳が離れてて……来年には、雛見沢分校を卒業して、高校に進学しちゃう身なんだよね。だから、ずっと圭ちゃんの隣にいることは、出来ないけど……。
188: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:42:22.98 ID:IQ7B33obo
圭一「―――………ああ、勿論だ。俺は、魅音の事を絶対に忘れない」
その言葉と同時に、圭ちゃんはリストバンドをあたしに受け渡してくれた。
圭一「俺の隣は魅音の居場所だし、魅音の隣は俺の居場所だ。―――そういうことで、いいな?」
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