過去ログ - 提督「長門」
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11: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 22:40:48.84 ID:ZXrvAdcT0
「テートクー!ナガトがー!」

歩いていたら、ぼろぼろの金剛が走ってきて僕に叫んだ。

入渠もせずによく走れるなあなんて思いつつ、金剛と走った。
以下略



12: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 22:45:00.93 ID:ZXrvAdcT0
「ありがとう」

入渠施設のベッドで寝かしておいた彼女が目覚めてから初めに発した言葉だった。まるで状況を理解しているかのように、迷いなくそう言った。

「ここはどこ?」
以下略



13: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 22:47:34.24 ID:ZXrvAdcT0
「鳳翔さん」

「…提督」

「昨日のカレーの残りが確かありましたね」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/23(水) 22:49:45.71 ID:gWrcMEE/O
期待


15: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 22:50:26.44 ID:ZXrvAdcT0
「ありがとうございます」

少女はテレビを消し、こちらに向き直った。

「何を見ていたのですか」
以下略



16: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 22:53:04.30 ID:ZXrvAdcT0
「海が見たいです」

少女がそう言うので、海岸にやってきた。さっき残した足跡は、まだ残っていた。

少女は目を輝かせると、おもむろに服を脱ぎだして海へ飛び込んだ。
以下略



17: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 22:54:46.12 ID:ZXrvAdcT0
>>14
ありがとうございます
こういうレスいただくととっても嬉しいもんですね

最後まで書いてあって、あともう1/3もないくらいです


18: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 22:56:33.08 ID:ZXrvAdcT0
「あがりましょうか」

時計を見ればもうお昼をさしていた。

「プールに入った後のアイスクリームって、とっても美味しいと思いませんか」
以下略



19: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 22:59:01.09 ID:ZXrvAdcT0
今日何本目になるだろうかアイスキャンデーを舐めながら、道中借りた浴衣を身にまとって少女は語る。

「夏は嫌いですね」

「これだけ楽しんでいるのにですか」
以下略



20: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 23:01:05.41 ID:ZXrvAdcT0

「提督さん」

「はい」

以下略



21: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 23:02:15.12 ID:ZXrvAdcT0
空に上がる花火をぼうっと見て目を伏せ、何故か溢れそうになる涙をこらえていると、少女は僕の手をそっと握った。

「今までずっと、です」

懐かしい、深く赤い目が僕を見つめた。そして、少女は僕のポケットから長門のケッコン指輪を奪い取る。
以下略



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