過去ログ - 【俺ガイル】 八幡「例えば、あり得たかもしれないそんな世界」
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40: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 20:42:34.76 ID:wtQIWKT/0


     ×     ×     ×


以下略



41: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 20:45:09.33 ID:wtQIWKT/0
「いたっ!」

「きゃっ!」

ぶつかられた女生徒の方はどうにか体勢を立て直し無事のようだが、由比ヶ浜が床に倒れてしまう。
以下略



42: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 20:48:59.02 ID:wtQIWKT/0
……あ。
ふと、思い出した。
入試の際、一番成績の良かった者が選ばれるであろう新入生代表の挨拶。
その役を務めていたのが、たしかこの人だったはずだ。
あの時途中で入室した俺のことを変な目で見てきたから、割と記憶に残っている。
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43: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 20:50:48.18 ID:wtQIWKT/0
嫌な沈黙を打ち破ったのは、由比ヶ浜の弱々しい声だった。

「……もしかして、あなたなんですか?」

「……えぇ、そうよ」
以下略



44: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 20:55:35.85 ID:wtQIWKT/0





以下略



45: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 20:56:44.84 ID:wtQIWKT/0
「……二週間程前の事故の時、あの黒い車に乗り合わせていたのが私よ」

隣で、由比ヶ浜の息を呑む音が聞こえる。
ずっと俯いているため表情までは伺えないが、歯を食いしばり、何かを必死で耐えているのは伝わってくる。
色々と湧き上がる感情があるのだろう。
以下略



46: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 20:59:52.64 ID:wtQIWKT/0
「……今更謝られてもさ、それでどうしろっていうの?」

由比ヶ浜のものとは思えない程、とても冷めた声。
恐らく、俺では計り知れない様々な想いが、胸中に渦巻いているのだろう。

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47: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 21:01:12.31 ID:wtQIWKT/0




「あなたがいるから、サブレは死んだ……。
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48: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 21:03:40.74 ID:wtQIWKT/0
その後も続く由比ヶ浜の滅茶苦茶な罵詈雑言を、雪ノ下はただただ黙って受け止めていた。
……まずいな。
車に乗り合わせていたというだけでこんなことを言われてしまう雪ノ下も十分気の毒ではあるが、有り体に言ってしまうと、ついさっき出会ったばかりのこいつのことを気にかけてやる義理はない。
俺が案じているのは由比ヶ浜の方だ。

以下略



49: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 21:04:49.61 ID:wtQIWKT/0
俺がどうにかして由比ヶ浜を止めようと思った矢先、先程まで悲しげに伏せていた雪ノ下の瞳が、ギラリと鋭いものに変わった。

「さっきから黙って聞いていれば、随分と好き勝手言ってくれたわね。癇癪を起すのも無理のないことだとは思うけれど、これ以上の言いがかりは止めてもらえないかしら」

凍てついた、氷の様な視線。
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