過去ログ - 白井「わたくしたち、同じ風紀委員の仲間なんですから」
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20: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:23:07.69 ID:BqCXKRBn0

「いけませんわお姉さま」


しかし、白井は一度だけ振り返って、美琴の申し出を断った。
以下略



21: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:23:59.20 ID:BqCXKRBn0

「風紀委員ですの!器物破損、および強盗の現行犯で拘束します!!」


自らが風紀委員であると、腕章を見せつけながら宣言する白井に、強盗たちは逃げることも忘れゲラゲラと笑い始めた。
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22: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:24:39.54 ID:BqCXKRBn0
「そういう三下のセリフは――…」

完全に白井をなめきった男が彼女に掴みかかると、彼女は彼の体重を利用して意図も簡単に投げ飛ばしてみせた。

「死亡フラグですわよ?」
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23: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:25:12.59 ID:BqCXKRBn0
白井の力量を認め、リーダー格の男が仲間を手で制し前に出る。彼は空いた右手を皿を持つように構えると、次の瞬間手のひらに炎を顕現させた。

「発火能力者……ですわね」

男の能力に当たりをつけた白井がつぶやくと、男が笑って肯定する。まるで隠していた切り札を出したような余裕の笑みだった。
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24: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:26:03.66 ID:BqCXKRBn0
白井は僅かな隙も与えず、スカートの下をさらって追撃の構えを見せた。

次の瞬間、虚空から金属矢が現れ、次々に男の衣服と地面とを縫い合わせていく。

「て、空間移動……!!」
以下略



25: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:26:42.67 ID:BqCXKRBn0
「………まさか」

そして、白井の悪い予感には、遙か後方から佐天の叫び声が答えるのだった。


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26: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:27:33.82 ID:BqCXKRBn0

「ビンゴ」


上条当麻は、今回誰よりも冷静に動けていた。
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27: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:28:00.68 ID:BqCXKRBn0

男は特に動揺した様子もなく、サッとポケットからパチンコ球のような鉄球を取り出してみせた。


「俺の能力は絶対等速」
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28: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:28:26.85 ID:BqCXKRBn0

絶対等速は最後にそう告げ、手にした鉄球を3つ、上条へ向かって投げつけた。


「―――――…なっ!?」
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29: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:28:57.14 ID:BqCXKRBn0

「お、思い出した……」


白井の足元で固定されていた強盗の一人が、青ざめた顔で思い出した様につぶやいた。
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30: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:29:38.33 ID:BqCXKRBn0

白井の視線の先で、美琴はコインを宙に弾く。

コインは空中でひらひらと回転し、やがて美琴の指の上に戻って弾かれる。

以下略



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