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2014/08/10(日) 16:27:24.59 ID:PqSllGERo
この声に反応して海未が目を見開く。
自分でも何を口走ったのか一瞬分からない。
でも、わかった。
海未は年下なのよ、あんな顔させるわけにはいかないの。
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2014/08/10(日) 16:30:04.93 ID:PqSllGERo
海未はこちら側を振り向きながら歩いてたせいで
コンクリの割れ目にかかとをぶつけてふらついてしまう。
その手をすかさず取った。
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2014/08/10(日) 16:32:45.32 ID:PqSllGERo
そのまま手を強く引っ張ってわき道の陰に海未を引きずり込んだ。
ちょうどよかった、だってここは、
「……近道、なんでしたっけ。
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2014/08/10(日) 16:35:25.77 ID:PqSllGERo
「ねえ海未?
あなた、あのアサガオの支柱みたいに私も支えてくれるっていうの?」
「ぇ……あ、あたりまえです!」
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2014/08/10(日) 16:38:06.24 ID:PqSllGERo
逃げ場を失った海未はマンションの冷たい壁に背中を軽く押しつけられる。
髪がはらりと広がって
いつものシャンプーの奥に海未の匂いがした。
上目で見上げる瞳の光も震えていて、
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2014/08/10(日) 16:40:46.84 ID:PqSllGERo
――じゃあ、
私は海未だけの柱になってあげる。
海未のこと、トクベツにからませてあげるわ。
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2014/08/10(日) 16:43:27.25 ID:PqSllGERo
薄い塩水のような味。
海未の身体がびくんとはねる。
半開きの唇から甲高くてねっとりした声が小さくもれだす。
震動が私の奥まで広がって、
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2014/08/10(日) 16:46:07.63 ID:PqSllGERo
自分の腕を必死に抱いて二歩ほど離れるあの子はもう涙目。
ちょっとどうかしてしまいそうなほど可愛い。
「なぁんだ。
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2014/08/10(日) 16:48:48.50 ID:PqSllGERo
「海未、あなたこんなに可愛いんだから
支柱なんかやめて狂い咲けばいいのよ!
心配しないで、
私の太い茎がささえてあげ――」
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2014/08/10(日) 16:51:28.99 ID:PqSllGERo
「最低ですね」
路上に昏睡した私を膝枕して、目覚めの一言。
そこはせめておはようございますがよかった、
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2014/08/10(日) 16:52:32.90 ID:2GhLxnaTO
スマホだと読みにくっ
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