31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/31(日) 23:25:03.62 ID:KZRJLjt90
「録音は?」
「した」
もちろん許可などとっていない。
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/31(日) 23:26:45.81 ID:KZRJLjt90
今日はここまで
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/01(月) 01:59:43.08 ID:nUndVL1wo
乙です!
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/02(火) 00:34:10.44 ID:4UiEp5Dvo
乙
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 12:06:21.16 ID:ZhA2i8PA0
「もうオッケーしちゃったの。ごめんね?」
「かまわないよ」
「ありがと。これ」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 12:18:09.20 ID:ZhA2i8PA0
舞は廊下をパタパタと駆けていく。
私はイヤホンを耳につけながら、席へとついた。
自分より少し声質の近い少女の独白が流れてくる。
「……」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 12:38:36.80 ID:ZhA2i8PA0
電話越しの彼女の驚いた声。
訴えかけてくる言葉は、どれもすり抜けていく。
それを受け止める情もなければ、責任もない。
無責任なやりとりの後、一方的に幕が下りる。
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 12:56:25.99 ID:ZhA2i8PA0
柏木先生は女性でありながら、女子からの人気がとても高い。
中肉中背。たれ目が特徴で、丸みを帯びたショートカットがさらなる幼さを醸し出している。
しかし、外見からは分からない冷静さと生真面目さを持つ。
朝の依頼主の一年生も、柏木先生に全てを捧げんばかりだった。
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 13:29:13.16 ID:ZhA2i8PA0
昼になり、私は一人誰もいない空き教室へと移動した。
多少声を慣らしてから、携帯を取り出して番号を打ち込む。
暗がりの教室は埃っぽかった。
土臭い匂いの中、電話がつながった。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 13:43:48.23 ID:ZhA2i8PA0
「私、あんたのこと好きだったし、分かりたかった。分かってあげたかった。でも、あんたは私のこと分かろうとした?」
『そんなこと……当たり前じゃん!』
「そっか、やっぱり分かってないんだ。分かってないこと、分かってない。ごめん、もう疲れたわ」
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 13:59:26.41 ID:ZhA2i8PA0
面倒なことを受け持ってしまった。
私は教室を出て、職員室へと向かう。
早退させてもらおう。
教師も、今の私には腫物を触るみたいな対応しかしないだろうから。
動きやすいと言えば、そうだ。
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