過去ログ - 股間が光った話
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/24(日) 15:34:23.66 ID:QnWv/swg0
それでもとの話に戻るけど、
山を登るごとに雨脚は強まってきてほんの先を見るのさえかなわなくなってきたんだ。
かといって雨宿り出来そうな場所は見つからないし、山小屋だってずっと先だった。

だから休めるところが見つかるまで僕は登ることにしたんだよね。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/24(日) 15:35:24.14 ID:QnWv/swg0
遠くから地鳴りが聞こえてきて山の上から何かがこっちに向かってくるのが見えた。
やばいと思った時には遅かった。

濁流が轟音を立てながら僕を飲み込んでそのまま下界に押し戻してくる。

以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/24(日) 15:36:30.14 ID:QnWv/swg0
それからどれだけの時間がたったのかはわからないけど、全身の痛みで目を覚ました僕の目に飛び込んできたのは満天の星空だった。

あんまり綺麗だったものだからみとれているととなりから話しかけられた。
何人かの声がする。

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/24(日) 15:37:18.02 ID:QnWv/swg0
遭難したんだね、と僕が言うと一人が嬉しそうに
「そうなんです」
と返してくるから他のジーパンたちに叩かれていた。
僕も叩いておいた。

以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/24(日) 15:38:28.04 ID:QnWv/swg0
携帯なんかは全部水にやられてしまって通信の手立てはなし、僕の自慢の装備たちが入ったパックはどこかに流されてしまっていたらしかった。

これにはまいったね。

恐怖は水位を増していって僕らの喉元まで手を伸ばしてきた。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/24(日) 15:39:28.66 ID:QnWv/swg0
僕たちは暗闇に震えて身を寄せ合うことしかできなかったよ。
でも気がついたんだ。

今こそ僕の股間が役に立つときだってね。



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/24(日) 15:40:44.05 ID:QnWv/swg0
僕のモノを見たジーパンたちもびっくりしていたよ。
「陰茎じゃなくて陽茎ですね」ってさっきの奴がいうから叩いておいた。

でも光が手に入って落ち着きを取り戻した僕らには不幸が続くみたいだ。
前世の僕達の行いは相当悪かったらしい。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/24(日) 15:41:52.29 ID:QnWv/swg0
こんな狭いところにこの人数が引っかかるのは本当に奇跡としか言いようがなかったよ。
不幸中の幸いってやつ。

助けを待つしかないとわかった僕たちは明日からどうするかを少し話して休むことにした。

以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/24(日) 15:42:56.37 ID:QnWv/swg0
やがて日が昇って僕達はひたすら助けを待った。

周囲は日に照らされて明るくなっていくけれど、僕らの雰囲気は暗くなっていった。

それを良くするためにいろいろな話をした。
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/24(日) 15:44:17.69 ID:QnWv/swg0
だんだん日が高くなってきて気温も上がってくる。
日差しを遮れるものなんてないし太陽は容赦なかった。

次第にみんな無口になってきてこのままじゃ誰も助からない、そんなことを考えた。
きっと誰かが助けに来てくれる、みんなでそんなことを口にして必死にこらえた。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/08/24(日) 15:45:20.94 ID:QnWv/swg0
でもそこに蜘蛛の糸がたらされたんだ。
遠くから遭難者を探す声が聞こえた。

きっとジーパンたちの家族が捜索届けを出してくれたんだろうね。

以下略



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