過去ログ - 幼女とトロール
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928: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:38:37.58 ID:jGgpJsLto





以下略



929: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:39:18.83 ID:jGgpJsLto

「あの、姫ちゃんの離乳食もついでに届けようと思うんですけど、出来てます?」

「あぁ、そっちはもう出来てるよ」

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930: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:40:03.28 ID:jGgpJsLto

 盗賊団か…もしそれが本当なら、街の人達が強盗や盗みに巻き込まれちゃうかも知れない…

防衛隊の半分が出払ってる今は、親衛隊がその穴を埋める必要がある、ってこの間の話は私にも分かっていた。

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931: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:40:29.73 ID:jGgpJsLto

 私はとりあえず目の前の光景に納得してドアを閉め、姫ちゃん用のテーブルにワゴンを引いてく。そこに零号ちゃんが駆けてきて、

「幼女ちゃん!私がやるから休まなきゃダメだよ!」

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932: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:40:59.63 ID:jGgpJsLto

 「零号ちゃん、私、夕ご飯もらいに行って来るね」

「えっ?あ…うん、お願い」

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933: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:41:29.01 ID:jGgpJsLto

 「なんだよそれ。ホントに変な踊りだ。まぁ、それは別に良いけどさ、とにかく見張りはしっかり頼んだぞ」

お姉さんは笑顔になりながら私にそんなことを言ってくる。

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934: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:42:14.46 ID:jGgpJsLto

 でも、そんな私の心配もつかの間、コンコン、と部屋をノックする音が聞こえて、さっき廊下で別れた親衛隊員さんが部屋に姿を現した。

お姉さんの姿を確認するや、隊員さんは姫ちゃんに気を使ってか、控えめな声色でお姉さんに報告した。

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935: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:42:49.58 ID:jGgpJsLto

 「マント!あと、一応剣も!」

お姉さんの言葉に、零号ちゃんが阿吽の呼吸で装具入れからマントを取り出すとお姉さんに手渡し、

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936: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:43:52.79 ID:jGgpJsLto

 私はすぐさま夕ご飯の準備をして、零号ちゃんと一緒に、姫ちゃんに離乳食をあげながらの勇者様と四人して手早く食事を済ませた。

太陽はすっかり沈み、窓の外には月明かりが照り始める。

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937: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:44:31.86 ID:jGgpJsLto

 私がそのことに気が付いたとき零号ちゃんは持っていたお皿をテーブルに戻して、はじけ飛ぶようにして床を蹴ってお姉さんの装具入れに飛びついていた。

零号ちゃんは装具入れからお姉さんの予備の剣を引っ張り出して腰にベルトを回すと、鬼気迫った表情で剣を引き抜く。

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