過去ログ - 不気田「蛙の王子様」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/06(月) 03:43:16.01 ID:8aCZMlRr0
 ねぇ、不気田って知ってる?
 知ってる知ってる! あの気持ち悪い奴でしょ?
 そうそう! 本当は木田不美男って言うんだけど、不気味だから皆不気田って呼んでるのよね。
 しかも、あんな顔して女の子ばっか見てるのよね。その上惚れっぽいし。
 不気田なんかに愛されたら人生終わりよ、終わり!


「見つけたよ……」

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/06(月) 03:45:43.08 ID:8aCZMlRr0
・ もう日も落ち、薄暗くなった放課後の生物室。

 普通の生徒なら、不気味な雰囲気のせいで近寄りもしないその部屋で、一人の美しい女生徒が椅子に座って蛙が入った水槽を見ていた。

 彼女の名前は、蛙野好子。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/06(月) 03:48:21.07 ID:8aCZMlRr0
 この少女にとって災難だったのは、偶然にも生物室の引き戸が少しばかり開いていたことだ。

 生物室の前を歩いていた不気田が、ふと引き戸が開いているのに気付いてしまったのだ。

 興味無さげに、生物室の中を見た不気田の目に映ったのは、頬杖をつき、楽しそうに蛙を見ている由美子の姿だった。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/06(月) 03:50:49.39 ID:8aCZMlRr0
「違うの、今のは……」
「じゃあ、また明日。絶対に来てくださいね、由美子さん」

 ニタリと笑い、由美子が言い訳をする暇も無く、不気田は生物室から出ていった。
「ど、どうしよう……」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/06(月) 03:53:47.63 ID:8aCZMlRr0
「二人きりって、一緒に来てくれないの!?」

「やーよ、私、蛙も不気田も嫌いだもの」

 由美子の言葉に、友達は嫌悪感を見せる。蛙はともかく、不気田が一緒だと言うのに来てくれる奴などいない。
以下略



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