過去ログ - 【銀と金】森田鉄雄は絶望の城へと拉致されました 第二部【賭博黙示録カイジ】
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298:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:19:34.78 ID:g0Z8QOvQ0

結局、二回目の森田でも当たりは引けなかった……。
折り目がついているクジのうちの数枚が当たりなのは分かっているのだが……。

兵藤「ククク……果たして、いつまで君の強運が続くかのぉ……?」
以下略



299:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:20:29.05 ID:g0Z8QOvQ0

カイジ(こ、こいつ……! どこまでも俺たちを弄びやがって……!)

兵藤は負けても大して痛手がないのに対し、カイジたちにとってはまさに命がけなのだ。
そのプレッシャーの差はとても大きい。むしろ兵藤はそのプレッシャーに圧され、必死になって抗うカイジたちを見て楽しんでいる……。
以下略



300:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:21:20.08 ID:g0Z8QOvQ0

森田(くそっ……汗が出まくりだ……)

森田は自分の手を見て、大量の手汗が滲み出ていることに顔を顰める……。自分が手にした外れクジが汗に濡れてふやけてしまう。
利根川との勝負の時も実は相当に緊張していた森田の両手には汗が溢れていたのだ。森田の汗は手に出てくるタチなのである。
以下略



301:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:21:54.38 ID:g0Z8QOvQ0

美緒(お願い! 引いて……!)

だが、美緒の祈りは届かず森田が引いたのは外れであった……。
しかし、外れを引いたにも関わらず森田は何故か不敵な笑みを浮かべだす……。
以下略



302:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:22:37.58 ID:g0Z8QOvQ0

兵藤「ほほう……それはそれは、君の強運がどれほどのものか楽しみだ……が、まずはその前に……」

兵藤はカイジにティッシュ箱を差し出す。
だが、カイジはその箱をじっと見つめたままクジを引こうとしない……。
以下略



303:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:23:25.69 ID:g0Z8QOvQ0

そしてついに引き抜かれる森田の手……その手には1枚のクジが握られている……。
森田はそのクジを手元でちらりと確認しているが、他の者には分からない。

当たりなのか、外れなのか……不安と期待が交錯する……。
以下略



304:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:24:00.99 ID:g0Z8QOvQ0

兵藤「おお?」

カイジ「あ……」

以下略



305:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:24:49.72 ID:g0Z8QOvQ0

美緒「……! 森田くん……!」

口を押さえる美緒はあまりの衝撃的な光景に、これまで緊張で強張っていた体中の力が抜け、へたり込んでしまう……!
だが、目を閏わせるその表情は、紛れもなく喜びと希望に満ち溢れていた……!
以下略



306:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:25:43.01 ID:g0Z8QOvQ0

この1巡前、森田は折り目がつけられているクジに汗ばんだ手で強く触れることで、ボールペンで刻まれた当たりクジのインクを手に写し取ったのだ。
そうすることで、自分が当たりクジに触れたという証拠ができる。
そしてそのクジをティッシュ箱の、カイジがクジを仕込んだ場所に改めて仕込むことで次の番になったら自分が引けるようにしたのである。

以下略



307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:26:22.41 ID:g0Z8QOvQ0

兵藤「さて……パーティとはいえ、夜更かしが過ぎたわ……ワシはこれで失礼させてもらおう。おい、後は任せるぞ」

黒服にそう言い残し、兵藤はさっさとプレイルームを後にしていく。
そんな兵藤の背中を見届けた森田とカイジの元に黒服が歩み寄ると、二人に取り付けられている器具を外していった。
以下略



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