過去ログ - お嬢様勇者「欲しい物は必ず手に入れる」
1- 20
1: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:07:56.85 ID:eFJxYX8p0
「貴方、私の仲間に加わりなさい」

剣士「…は?」

今日の仕事を終えて飯屋で1人夕飯をとっていた時、執事を連れたお嬢ちゃんが俺に近づくなりそう言った。
身なりはいいが気の強そうな雰囲気のお嬢ちゃんで、俺が無愛想に聞き返しても怯む様子は無かった。

剣士「俺は傭兵だ。仕事の依頼かいお嬢ちゃん」

?「仲間になれと言ったのよ。ま、お金で仲間になってくれるなら、交渉させてちょうだい」

剣士「言っておくが俺は安くはないぞ。で、内容を聞こうか」

?「魔王討伐に付き合って」

剣士「…は?」

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:08:27.44 ID:eFJxYX8p0
・20レス前後の短編が何話か続いていく構成になっております(最終話まで8話程度想定)
・1話出来次第更新していきます。何日かかるかは未定。


3: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:09:05.59 ID:eFJxYX8p0
1話 お嬢様勇者との出会い


剣士「…そういや、国王専属の占い師が勇者を見つけたとか噂になったな。敵への情報漏えいを防ぐ為、それが誰かまでは公表されてなかったが…」

以下略



4: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:09:37.55 ID:eFJxYX8p0
剣士「そんな金持ちのお嬢ちゃんなら、もっと良い身分の騎士様や大魔道士様の方がいいんじゃないのか。俺は身分の低い、評判が悪い金の亡者だぞ」

勇者「身分が低くても評判が悪くても金の亡者でも、確実な実力者が欲しいのよ。貴方、街を襲った魔王軍幹部を倒したそうじゃない?肩書きと身分はあっても実績のない人達よりは、よほど頼りになるわ」

剣士(なかなか大胆なお嬢ちゃんだな…)
以下略



5: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:10:13.13 ID:eFJxYX8p0
剣士「とりあえずそういうことだ。他をあたって…」

勇者「いいえ。納得できないわ」

執事「お嬢様…」
以下略



6: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:10:48.50 ID:eFJxYX8p0
勇者「ふ、甘い甘い。あの剣士の情報は事前収集済みよ。どこで寝泊りしているかもわかっているんだから」

執事「お嬢様諦めませんか。そこまで執着する相手でもないかと」

勇者「いいえ。金の亡者と評判は良くないけど、あの男の実力は確かよ。絶対に仲間に入れてやるわ」
以下略



7: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:11:21.57 ID:eFJxYX8p0
>翌日

執事「少々宜しいでしょうか」

剣士「…何だ」
以下略



8: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:11:53.05 ID:eFJxYX8p0
剣士(…ついて来ている様子はないな)

後ろを用心して道を進む。この辺は徘徊する魔物も弱く、余裕を持って歩ける。

剣士(強い者は強い魔物がいる所に集まる…今回の仕事は大したことないかもな)
以下略



9: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:12:24.55 ID:eFJxYX8p0
洞窟の入口には、昨日と変わって軽装に身を包んだお嬢ちゃんが堂々と立っていた。

勇者「助太刀に来たわよ」

剣士「…先回りしてたのか」
以下略



10: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:12:54.60 ID:eFJxYX8p0
竜の爪が俺に襲いかかるが、それを剣で弾く。暴れん坊なだけあって力はかなり強いが、対処できない程ではない。
それに知能が足りてないのか、攻撃方法がやや単調だ。

剣士(このまま隙を伺うか…)

以下略



11: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:13:24.21 ID:eFJxYX8p0
勇者「何なのよおぉ!助太刀に入って一撃で竜を仕留めるって、剣士だって私を認める美しいシチュエーションでしょお!倒れなさいよおぉ!!」

剣士(子供か…)

多少株を上げたと思ったらすぐに下げるお嬢ちゃんには呆れた。
以下略



12: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:13:53.21 ID:eFJxYX8p0
爪と剣による攻防が続く。
お嬢ちゃんが心配だったが、竜の攻撃をかわす程度は苦でもないようだ。

勇者「あぁもう鬱陶しいわねぇ!切りつけてやるから一旦攻撃中止なさい!」

以下略



13: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:14:21.43 ID:eFJxYX8p0
俺が吹っ飛ばされた為か竜の攻撃がお嬢ちゃんに集中し、お嬢ちゃんは器用にも回避と攻撃を繰り返していた。
しかし相変わらずその非力では竜に大したダメージを与えることができていない。

剣士(お嬢ちゃんは女にしては強い、ってレベルか)

以下略



14: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:14:54.50 ID:eFJxYX8p0
原因は単純。竜の爪が岩をえぐったのだ。
あの破壊力なら、そこにいた人間を吹っ飛ばし、もしくは人間ごと岩を砕くのは難しくない。

しかし、そのどちらとも違っていた。

以下略



15: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:15:23.60 ID:eFJxYX8p0
執事「これには単純さを強さに変える技能は無かったようですね」

執事がオブジェを叩きながら冷静に言った。

剣士(魔法…か?)
以下略



16: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:15:54.44 ID:eFJxYX8p0
勇者「でも、これじゃあ依頼は失敗かしらね。貴方に倒して欲しいと依頼したのに、倒したのは執事だもの」

剣士「お嬢ちゃん達が邪魔しなければ俺が倒していたが?」

勇者「その程度のアクシデントを言い訳にする気かしら?」
以下略



17: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:16:31.12 ID:eFJxYX8p0
勇者「それじゃあ、筍の里の魔物討伐を依頼しようかしら。その次は茸の山ね」

剣士「…それ、少しずつ魔王城に近づいていくルートだな?」

勇者「あら本当ね!偶然よ偶然。ね〜執事?」
以下略



18: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:20:14.53 ID:eFJxYX8p0
ここまで読んで下さった方ありがとうございました。
最終話までの大体の流れは考えておりますが、気分次第で変更して、もしかしたら8話で終わらない可能性も…。
また自分の作品は消化不良で終わることがあるようなので、疑問点などあればコメント下さると助かります。


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/04(火) 12:58:03.47 ID:Dvd1RX3AO
筍の里、茸の山ときたら杉の子村も…


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/04(火) 13:02:17.07 ID:fE1Zu2Dpo
商業化の可能性がある分
なろうで投稿した方がいいよ


21: ◆WnJdwN8j0.[sage]
2014/11/04(火) 13:48:18.65 ID:WtexRuc2O
>>19
初めて聞きましたww

>>20
商業化は無いと思いますぞ!(`・ω・´)


220Res/189.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice