過去ログ - 後輩「先輩、やっぱりここにいたんですね」
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2014/11/10(月) 00:10:45.22 ID:XyWoQDJY0
男「つまり君は同情で僕に接触したと、そう言う事だね」
友も言っていた。
いつも一人でいた自分と後輩は友達になろうとしていた、と。
以下略
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2014/11/10(月) 00:12:46.76 ID:XyWoQDJY0
後輩「一番の理由は、私の我儘です。どうしても我慢出来ません」
男「なにが?」
後輩「誰かが一人でいる事が嫌なんです。それが自分であろうとも、他人であろうとも。絶対に許せないんです」
以下略
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2014/11/10(月) 00:14:46.82 ID:XyWoQDJY0
男「それで? 考えた結果、どうしたの?」
彼女に対して、なにかをするという事自体無駄な労力としか思えなくなった。
気が緩む。
以下略
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2014/11/10(月) 00:16:25.54 ID:XyWoQDJY0
布団であれば難しかったかもしれないが、タオルケット程度の重さならば、いくら木の枝のような腕をしている男と言えど、出来ない事はなかった。
そして無事に後輩の頭から被らせる事に成功したのだった。
もっとも、男にとって急激な運動をしてしまったために息は乱れているが。
以下略
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2014/11/10(月) 00:17:42.41 ID:XyWoQDJY0
自分が止める事を前提に服を脱ごうとした行為を叱りたい気持ちが、少なからず男にはある。
しかしどっと疲れが押し寄せたため、男はなにも言わずベッドに座るとそのまま後ろに倒れた。
スプリングはないが、マットレスが衝撃を吸収したため、どこも傷めずに男は天井を見つめられた。
以下略
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2014/11/10(月) 00:19:44.45 ID:XyWoQDJY0
頭だけ上げて、後輩へ視線を向けた。
彼女は男ではなく、正面の部屋のドアだけを見つめている。
とても退屈そうに、酷く虚しそうに。
以下略
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2014/11/10(月) 00:21:48.56 ID:XyWoQDJY0
後輩「私、物心がついてから、十歳くらいまで、ずっとお家にいました。それまでは学校にも行っていません。
家からの出方もわからないほど、バカでしたから」
あはは、と笑う少女の声に、表情に力なんてなかった。
以下略
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2014/11/10(月) 00:24:36.01 ID:XyWoQDJY0
後輩「私のお誕生日にですね、お母さんが一冊の本をプレゼントしてくれたんです。料理の本でした」
それを読みながらこれからは自分で作りなさい。
後輩が言わなくても、彼女の母親がそんな言葉を口にしたんだろう。
以下略
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2014/11/10(月) 00:34:56.17 ID:hbH4F09N0
面白よー
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2014/11/10(月) 00:34:57.02 ID:pO2PaI8ho
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