過去ログ - 【艦娘による不審船への対応案件】長良「停船セヨ」五十鈴「立チ入リ検査ヲ実施スル」
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1: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 20:18:13.86 ID:084IZWFd0


・pixivに投稿した作品の転載になります。
 (pixivではダメだったので評価が気になりまして)
 (作者本人です。転載宣言は渋のキャプションに明記しています。完結後に作品URLを公開いたします)

・元はサイト用に書いたものになります。
 レス形式では少々読みにくいかもしれません。
 その点に関して、ご指摘があれば仰って頂けると助かります。
 でも自信作です。

・ご指摘、ご感想があれば、途中でも遠慮なく仰って下さい。


※艦娘が不審船に対応するお話です。
 舞台は現代(ちょっと進んだくらい)
 艦娘は海上自衛隊に所属しており、鎮守府はその一組織という設定です。


 それではよろしくお願いします。



SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 20:19:33.75 ID:084IZWFd0
立てて早々ですが、少々離席します;


3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/23(日) 21:17:11.42 ID:wRWAcsXI0
うっわあ


4: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:25:40.56 ID:084IZWFd0
はい。
用事がすみましたので、これより投稿を始めさせて頂きたいと思います。
よろしくお願いします。


5: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:28:30.39 ID:084IZWFd0


 ――"我らの将軍様を讃えよう"


以下略



6: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:30:00.14 ID:084IZWFd0



 ――夕焼けに染まる海を、長良と五十鈴が進んでいた。
 潮風に髪を靡かせて白い航跡を引きながら進む2人は、船団護衛を終えて佐世保に帰投する最中だった。
以下略



7: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:31:01.36 ID:084IZWFd0
「ん、大丈夫ね…」

 五十鈴は、その"平和な海の息吹"に笑みを浮かべた。
 やがて見えてきた船影はフェリーだった。"海の英雄"を一目見ようと、デッキには大勢の人々が溢れている。
 彼らは眼下の小さな2人に、歓声をあげて手を振った。長良と五十鈴も、速度を落すと笑顔で手を振り返す。
以下略



8: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:31:56.02 ID:084IZWFd0
読みにくくないかな…。
ちょっと不安、ご指摘ありましたら、よろしくお願いします。


9: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:33:59.01 ID:084IZWFd0

 ――同じ頃、通報を受けた海上保安庁の巡視船"ちくご"が、日本海を急行していた。
 既に海自のP-1哨戒機が追跡をおこなっており、ちくごのレーダーも不審漁船と思わしき反応を捉えていた。

「こちら監視塔。当該船舶を発見しました、どうぞ」
以下略



10: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:35:40.80 ID:084IZWFd0

「こちら監視塔。デッキに船員達が出て来ました、どうぞ」

 船長は双眼鏡を覗いた。
 漁船の船尾、そこに搭載されたコンテナの周りで船員達が作業を始めた。
以下略



11: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:37:27.57 ID:084IZWFd0


 長良と五十鈴が、夜の海を航行している。
 もう鎮守府はすぐそこで、市街地の明かりが彼方に見えていた。

以下略



12: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:38:17.05 ID:084IZWFd0

 2人は驚きに顔を見合わせた。
 ――海上警備行動。海保の対応能力を越えた事態が起こった際に、防衛大臣から海自に対して発令される治安維持行動だ。
 この事案で出撃するのは初めてだった。しかし2人は目を合わせると頷く。

以下略



13: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:39:37.05 ID:084IZWFd0

「こちら巡視船あかいし。不審船は尚も航行を続けている、どうぞ」

 "あかいし"は、僚艦たちと共に漁船を追跡していた。

以下略



14: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:40:49.06 ID:084IZWFd0

 何もできない悔しさに、船長は奥歯を噛んだ。
 だが漁船は領海線から僅かのところまで迫っている。このままでは領海を侵犯されるのは必至だった。
 船長としては、それだけは絶対に避けたかった。ただでさえ海保の存在意義は、深海棲艦の存在によって揺らいでいるのだ。
 ここでみすみす領海を侵犯されるような大失態を起こせば、海保の信頼は失墜してしまう。
以下略



15: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:42:14.31 ID:084IZWFd0

 ――2人は漆黒の海を、レーダーだけを頼りに疾走していた。

「五十鈴、向こうの位置は?」
「このまま真っ直ぐよ。海保の巡視船、それから例の不審船の反応があるわ」
以下略



16: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:42:59.57 ID:084IZWFd0

「こちら巡視船あかいし!聞こえますか、どうぞ!」

 無線から切羽詰まった声が聞こえた。

以下略



17: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:43:47.00 ID:084IZWFd0
少し電話かけてきます。
5分ほどで再開します。


18: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:50:42.69 ID:084IZWFd0

 2人は海保の包囲網に突入した。
 電探を搭載した五十鈴を先頭に、不審船の反応がある方へ疾走する。やがて黒々とした海面に、うっすらと小さな船影が見えた。

「五十鈴、見えた?!」
以下略



19: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:51:28.45 ID:084IZWFd0

「向こうも気付いたわ!」

 五十鈴が叫んだ。
 機関砲が炸裂、無数の曳光弾が連なりながら飛来した。2人は身体を揺らすとジグザグに回避する。いくつもの閃光が辺りを掠め、周囲で水柱を上げた。
以下略



20: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:52:15.25 ID:084IZWFd0

「誘導ミサイルよ!回避して!」

 五十鈴は、はっと顔を上げた。
 男の背後でバックブラストが噴き上がる。2人は高速で逃れようとした。
以下略



21: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:53:04.57 ID:084IZWFd0

 漁船はエンジンが停止した後も、しばらくは動いていた。
 長良と五十鈴は漁船と並走した。するとその姿がはっきりと見えてくる。
 潮風に曝されてくすんだ船体――その至るところに、無数の弾痕が穿たれている。
 船尾の対空機関砲はひしゃげて壊れ、辺りで引火した砲弾が煙を上げていた。操作員は間一髪で逃れたのだろうか、その姿は見えない。
以下略



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