過去ログ - 【艦娘による不審船への対応案件】長良「停船セヨ」五十鈴「立チ入リ検査ヲ実施スル」
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27: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:57:45.73 ID:084IZWFd0

　不意に辺りが輝いた｡強い衝撃が身体を打って男が離れる｡その腕から解放されると､五十鈴は水中から跳ね起きた｡

「はっ､ぁ…げほっ､げほっ…！」

以下略


28: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:58:29.31 ID:084IZWFd0

　五十鈴は顔を上げる｡
　大勢の少女が船倉で身を寄せ合っていた｡外見は五十鈴と同じくらいで､年端もいかない少女ばかりだ｡彼女達は痩せ細り､怯えた瞳を向けている｡
　その光景に五十鈴は絶句した｡
　――どうして…こんな若い子達が､不審船に？
以下略


29: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:59:10.28 ID:084IZWFd0

「こちら特殊警備隊！いまどこにいますか?!」

　無線が鳴り響いた｡
　五十鈴は慌ててインカムに手を添える｡そして咳き込むように応えた｡
以下略


30: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:59:47.81 ID:084IZWFd0

「いいわ！準備できた！」
「了解！起爆します！」

　爆風と衝撃波が背中を叩いた｡視界が揺らいで息がつまる｡五十鈴はぐっと堪えた｡
以下略


31: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 22:00:34.05 ID:084IZWFd0
見てくれてる人いるのかなぁ…

32: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 22:01:18.00 ID:084IZWFd0

　五十鈴は鎮守府の桟橋に座りながら､ぼーっと海を眺めていた｡
　その横には新聞が置かれている｡その一面は艦娘の活躍を伝えていた｡
　また新たな海域を平定して､世間はその話題で持ちきりだった｡
　鎮守府も手柄話で大騒ぎであり､彼女はその喧騒から逃れるように､ここに来ていた｡
以下略


33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/23(日) 22:01:23.86 ID:MCI58/g10
ここにいますよ〜

34: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 22:01:54.73 ID:084IZWFd0

「…まだ気にしてるの？」

　五十鈴はその言葉に息を呑んだ｡
　長良は心配そうにその目を覗き込んでいる｡彼女は観念したように溜息を漏らした｡
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35: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 22:02:55.71 ID:084IZWFd0
>>33
ありがたいっ！

36: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 22:03:30.25 ID:084IZWFd0

「…私も知らなかったわ」
「えぇ｡五十鈴だって知らなかった…でも､こんなの許されないわよね？」
「だけど､それを取り締まるのが海保と警察の仕事よ｡私達には――」
「分かってるわよっ…」
以下略


37: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 22:04:17.11 ID:084IZWFd0

「私には分からないわ｡でも――」


　長良は五十鈴を抱き締めると､諭すように言った｡
以下略


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