6:1[saga]
2014/11/23(日) 22:26:35.18 ID:rlRo/uli0
当時の自分の気持ちなど、もうとうに忘れてしまったが、
涙を流す演技を見られたことによる気恥ずかしさか、それとも疲れを見せないための強がりか。
そのどちらか、あるいは両方の気持ちでこう言ったハズだ。
7:1[saga]
2014/11/23(日) 22:27:34.71 ID:rlRo/uli0
あの時の車内での空気は、吐き出せないほど重く苦しいものだった。
いつも車内の空気を誤魔化す芳香剤も、その時は毒に思えた。
「へぇ……、そんな事があったの」
8:1[saga]
2014/11/23(日) 22:28:16.00 ID:rlRo/uli0
「素直じゃないの」
「私はいつだって素直よ。 今だって、アンタが失脚してくれればライバルが一人減って助かる、って思ってるんだから、本当よ?」
9:1[saga]
2014/11/23(日) 22:29:03.46 ID:rlRo/uli0
「…………ビックリ」
「何がよ」
10:1[saga]
2014/11/23(日) 22:30:19.69 ID:rlRo/uli0
気付けば、冷えた床と接した背中や腰は感覚を殺し、唇も震えていた。
筋肉を震わせ、熱を発生させ、主を生かそうとしている。
医学では、これを戦慄と呼ぶらしい。
11:1[saga]
2014/11/23(日) 22:32:50.33 ID:rlRo/uli0
天辺とは、何をもってどうすれば天辺なのか。
精神的に物理的に地位的に。 どれを極めれば天辺なのか。
それを考えた所で、答えが出るのは自分も天辺にたどり着いた時だろう。
12:1[saga]
2014/11/23(日) 22:33:40.93 ID:rlRo/uli0
「また来るね、ここはでこちゃんに一番近い場所だから」
「エベレストの方がもっと近いわよ。 そうね、カブルーとエルブルースも認めてあげる」
13:1[saga]
2014/11/23(日) 22:34:18.05 ID:rlRo/uli0
背後では、彼女はどんな顔をしているのだろうか。
彼女の知らない顔は、きっといくつもある。
自分に向ける顔は、殆どが怒りに顔を赤らめた表情ばかりだった。
14:1[saga]
2014/11/23(日) 22:35:09.57 ID:rlRo/uli0
「…………頑張るって、ミキ言ったじゃん」
想起するのは、彼女の言葉。
15:1[saga]
2014/11/23(日) 22:36:04.61 ID:rlRo/uli0
・ ・ ・ ・ ・
P「ただいま戻りましたっ!!!!」
16:1[saga]
2014/11/23(日) 22:36:55.68 ID:rlRo/uli0
小鳥「美希ちゃんがですね、「でこちゃんがミキを元気付けてくれたの。 だから戻ってきちゃった」って」
P「………………そうですか」
18Res/9.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。