過去ログ - "I just simply want to help you," he said.
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11: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:08:59.22 ID:TFPbehTp0

未だにギャーギャー電話口で罵り合っている馬鹿二人の声を聞きながら、フロリスは深いため息をつく。嫌な予感が当たった。

とりあえずわかったことは、二人がなんらかの敵に追われていること。
車を揺らしながら絶賛逃亡中だということだった。
以下略



12: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:09:36.12 ID:TFPbehTp0
『私をアホの子みたいに言わないでください馬鹿フロリス! こほん。えっと話を戻しますと、ちゃんと構成員は全部潰したんですけど、奴らとドラッグの取引をしていた組織の仲介人みたいなのがあとからやって来たみたいなんです。つまり何が言いたいかというとですね、私に落ち度はないんです』

フロリス「わかったわかった。それで?」

『ん……なんか流されてる? まあいいでしょう。まぁともかく、追手さんはドラッグを動かしてる連中がよっぽど恐ろしいんでしょうね。いくら人通りが少なかったとはいえ、市街地に入るまではバンバン銃撃されましたよもう。おかげで奪ったばかりの新車がスクラップ寸前です』
以下略



13: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:11:09.87 ID:TFPbehTp0
『ピンポーン、、、なんですけど、現在地はサウス・ランベスというかもう第零聖堂区の女子寮が見えてきそうな場所なんですよねー。人通りがありますから後続は今大人しいけど、このままじゃロクに人払いもできやしません。まぁ結局、助けてフロリーース!!って訳なんですけど言いたいことわかりますよね?』

フロリス「Sithee.(じゃあね)」

『あるぇっ!? なに切ろうとしてますか! ほんとに大ピンチなんですからねっ?』
以下略



14: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:13:04.30 ID:TFPbehTp0

電話の向こうで馬鹿二人が静かに頷き合うシーンを、確かにフロリスは見た気がした。
走っている車のドアが開く音がした。


以下略



15: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:13:56.52 ID:TFPbehTp0




"Liber AL" someone said.
以下略



16: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:14:40.52 ID:TFPbehTp0
さらにその隣で寝っ転がっていたレッサーも頷いた。

レッサー「ええ、残念ですがこれで収益は殆どパーになっちゃいましたね。ま、イギリスが少し平和に近づいたってことで良しとしましょう」

ステイル「………僕の平和はあっと言う間に破られてしまったけどね」
以下略



17: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:15:59.77 ID:TFPbehTp0

頬を染めながらムクリと起き上がるステイルに、上条は笑いながらも穏やかな目を向けていた。

髪を真っ赤に染め上げてタバコをふかしている14歳でも、大切なモノに対してこうも優しくなれるのだ。
インデックスが記憶を失わずに済むようになったあの日から、この神父は彼女との思い出を埋めるために努力している。
以下略



18: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:16:34.28 ID:TFPbehTp0
場面は変わって、ここはウエスト・エンドの高級住宅街メイフェアにある喫茶店。
いつの間にか増えていたベイロープとバイト少女を加えた4人の少女が隅っこのテーブルで談笑していた。
ちなみにバイト少女は普段この喫茶店でアルバイトをしている15歳の女の子で、バイトが休みの日なんかはこうして『新たなる光』の面々と交流していたりする。
毎日のように顔を合わせる同じ年齢層の5人(+上条)だから、仲良くなるのに時間はかからなかった。ついでに言うと、知り合ってから既に2年以上も経っている。

以下略



19: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:17:14.50 ID:TFPbehTp0

フロリス「勉強ってやっぱGCSE(中等教育修了一般資格)の対策?」

バイト少女「そそ。私来年度受けるから。結局、ここで受かってないのって私だけな訳だしさぁ……」

以下略



20: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:18:12.47 ID:TFPbehTp0

バイト少女「あれ、そういえば今日上条とレッサーいないよね。またどっか仕事に行ってるって訳?」


ノート類をバッグに仕舞ったあと、バイト少女はふと思い出したように切り出した。
以下略



21: ◆2Vbu1jfJjcpd[saga]
2014/11/24(月) 15:19:40.60 ID:TFPbehTp0
ベイロープ「そういえばアイツって、ここに来る前はどこの国に居たんだっけ?」

フロリス「確かフランス。イタリアも割りと長かったみたいだけどね」

バイト少女「よーし、それじゃあ今日フランス語教えてもらお。私が取ってる第二外国語ちょうど仏語だし勉強しないとマジでやばいし」
以下略



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