過去ログ - 絵里「これは」にこ「恋ではない」
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3: ◆gDTYF1szXU[saga]
2014/11/25(火) 21:54:43.36 ID:gmNfp8uFO
「絵里、愛してるわ」

無言のまま泣き出した私を助手席に乗せて、夜のドライブはしばらく続いた。

不馴れなにこの運転は少し危なっかしくて。
以下略



4: ◆gDTYF1szXU[saga]
2014/11/25(火) 21:56:09.19 ID:gmNfp8uFO
絵里が泣き止むのを待つこともなく、車は彼女の自宅前に停まった。

いつから変わっていったのだろう。考え込むまでもなく、答えはすぐ傍に。

私がアイドルとして夢を叶えたその時から、きっと少しずつおかしくなってしまったのだ。
以下略



5: ◆gDTYF1szXU[saga]
2014/11/25(火) 21:57:37.27 ID:gmNfp8uFO
お昼過ぎのニュース番組は、しかしいつもと様子が違う。

画面の向こうは慌ただしく、黒い文字で張り出されたテロップだけが事態を物語っている。

『矢澤にこ、緊急会見』
以下略



6: ◆gDTYF1szXU[saga]
2014/11/25(火) 21:58:50.54 ID:gmNfp8uFO
なだれ込むように押し寄せるフラッシュの嵐。

彼女から表情さえも奪い取るような乱暴さに、僅かな苛立ちを覚える。

『正式な結婚の日にちは』
以下略



7: ◆gDTYF1szXU[saga]
2014/11/25(火) 22:00:39.98 ID:gmNfp8uFO
自身二度目の結婚式。隣には前回と同じく、純白のドレスに身を包んだにこが居た。

「……綺麗よ」

私と同じ柄の特注品は、彼女の華奢な外見に見事なほどの彩りを与えた。
以下略



8: ◆gDTYF1szXU[saga]
2014/11/25(火) 22:02:11.62 ID:gmNfp8uFO
一ヶ月が経過して、周りもようやく落ち着いた。

町を歩けば未だに指を指されることもあるけど。

しかしそれは喜ばしいことだと思った。
以下略



9: ◆gDTYF1szXU[saga]
2014/11/25(火) 22:03:43.79 ID:gmNfp8uFO
何も知らず、純粋無垢で。

なによりも強かったあの頃。

あなたさえ居れば生きていける。
以下略



10: ◆gDTYF1szXU[saga]
2014/11/25(火) 22:05:54.45 ID:gmNfp8uFO
おわり。

始めに思っていたよりも長くなりました。


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/25(火) 22:07:21.97 ID:ZOk9lO5AO



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 22:10:50.85 ID:tSnx0Uh/o



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/25(火) 22:28:25.04 ID:EeeAcgMQO
にこえりの友達の友達感は異常 [転載禁止]2ch.net
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