21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/27(木) 23:55:41.59 ID:McEK2sxMo
朝食を省略しシャワーだけ浴びて昨日の夢と汗を洗い流して、僕は早々に家を出た。
妹の部屋を覗くと妹はぐっすりと寝入っているようだった。ただし、昨夜僕がかけた毛
布ははだけていて、ベッドの上の妹は一糸まとわぬ全裸のままだった。僕は妹から目を逸
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2014/11/27(木) 23:56:21.04 ID:McEK2sxMo
僕は僕らしくもなく口ごもったりもせず普通に彼女と会話ができていることに驚いてい
た。緊張から開放され身も心も軽くなったとはいえ、何度も聞き返されながらようやく告
白の意図が伝わった志村さんの時とはえらい違いだ。
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2014/11/27(木) 23:57:15.24 ID:McEK2sxMo
奈緒と一緒にいると三十分なんてあっという間に過ぎていってしまった。学校がある駅
に着いた時、僕は自分の腕に抱き付いている奈緒の手をどうしたらいいのかわからなくて
一瞬戸惑った。このまま乗り過ごしてしまってもいいか。そう思ったとき、そこで彼女は
僕の高校のことを思い出したようだった。
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2014/11/27(木) 23:58:18.97 ID:McEK2sxMo
「イケヤマって君の中学時代の友だちだっけ?」
「おう。何か年下の中学生の子と付き合ってたんだけど、昨日いきなり振られたんだっ
て」
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2014/11/27(木) 23:59:44.08 ID:McEK2sxMo
明日香のことをビッチ呼ばわりされた僕だったけど正直に言うとあの時はそのことにつ
いてそんなに不快感を感じなかった。志村さんに言われるまでもなく、かなり控え目に言
っても、実際の妹はビッチというほかにないような女だと僕は思っていた。
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/28(金) 00:01:22.80 ID:4kkkL8uto
今日は以上です
また投下します
>>14
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/29(土) 00:27:52.79 ID:sji++a7Lo
僕が志村さんと別れて帰宅し自分の部屋に戻る前にリビングのドアを開けると妹がソファ
に座ってテレビを見ていた。
僕に気がついた妹は僕の方を見た。どうせ無視されるか嫌がらせの言葉をかけられるの
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/29(土) 00:29:13.76 ID:sji++a7Lo
「何だよ」
僕は無愛想に言って、近寄ってくる妹から体を離そうとした。ただ僕の視線の方は突然
清楚な美少女に変身した妹の容姿に釘付けになっていた。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/29(土) 00:30:43.20 ID:sji++a7Lo
妹は僕に抱きついていた手を放して俯いた。僕はほっとして自分の部屋に戻ろうとした。
その時ふと覗き込んだ妹の目に涙が浮かんでいることに気がついた。
僕は立ち上がりかけていたけど再びソファに腰を下ろした。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/29(土) 00:32:12.52 ID:sji++a7Lo
自分の部屋でベッドに入ってからも僕は妹の言葉が気になって眠ることができなかった。
付き合い出した初日だし奈緒のこと以外は頭に浮かばないのが普通だろうけれども。
でもこの瞬間にベッドの中で僕の脳裏に思い浮ぶのは妹だった。
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