38: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 00:23:09.20 ID:3Z2rwvsF0
兎角には晴の言いたい事が分からない。
晴は不思議そうな顔で考え込む仕草を見せると、続けて兎角を見てにこりと笑った。
39: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 00:30:39.84 ID:3Z2rwvsF0
電話がかかってきた。
互助会の友達。
40: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 00:39:06.00 ID:3Z2rwvsF0
しえなが電話中だと気が付くと、扉を閉めてその場に佇んでいた。
どうするべきかと迷っているのかもしれない。
41: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 00:45:06.16 ID:3Z2rwvsF0
こんな相手と戦わなければならないんだから嫌になる。
しえな「いいんだ。少し、催促されただけだから」
42: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 00:49:32.25 ID:3Z2rwvsF0
しえな「……あぁ」
兎角「命令されてきたのか」
43: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 00:55:12.74 ID:3Z2rwvsF0
決して強い感情ではなかったが、今までに兎角からは聞いたことのない、訴えかけるような声が印象的だった。
しえな「そんなの関係ない。ボクがみんなのためにそうしたいって思ったんだ」
44: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 00:59:19.67 ID:3Z2rwvsF0
しえな「どういう意味だよ」
無意識に拳に力が入るのを感じた。
45: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 01:03:34.21 ID:3Z2rwvsF0
兎角「殺す必要はない。私の目的は一ノ瀬を護ることだ」
怒鳴るしえなとは対照的に、兎角は静かな声ではっきりと告げた。
46: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 01:07:00.83 ID:3Z2rwvsF0
兎角は数秒黙り込むと、しえなへの視線を緩めた。
兎角「本当にそいつらは剣持の居場所なのか」
47: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 01:10:01.02 ID:3Z2rwvsF0
暗殺者が吐くセリフだろうかと、何か言い返してやるつもりで顔を上げるが、しえなはそこで押し黙った。
目を伏せる兎角から優しい空気を感じた。
48: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/13(土) 01:13:38.90 ID:3Z2rwvsF0
兎角「時間だ。もう行くよ」
気まずくなったのか、もう嫌になってしまったのか、兎角は部屋を出て行った。
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