過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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149:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:00:03.44 ID:t8V4LTxho

「……わかった」

俺が、今、勇気を出さないで、どうする。
俺が、妹を信じないで、どうする。
以下略



150:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:02:02.69 ID:t8V4LTxho

「ワン!」

コロマル氏も、フルチャージであることをアピールするように、元気に吠えた。
少々、平均身長の低いパーティーだが、やってやろうじゃねえか。
以下略



151:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:04:01.58 ID:t8V4LTxho

『時間は、三十分を少し過ぎたところよ。今のところ、通信に異常はないよね?』

「はい、大丈夫です」

以下略



152:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:06:02.12 ID:t8V4LTxho

「朝倉、シャドウの反応はあるか?」

と、小声で空中に問いかける―――が、反応がない。

以下略



153:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:08:06.74 ID:t8V4LTxho

ぴき。

端的に表現すれば、亀裂だ。いびつな模様の欠かれたパネルが敷き詰められた天井に、突如、亀裂が入ったのだ。
まさか、バリケードを破った際の衝撃で、ヒビが入ったのか、いや、無いだろう。天井でなく、この部屋の床が抜けるほうがまだ話がわかる。
以下略



154:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:10:01.86 ID:t8V4LTxho
見るからに屈強そうなシャドウの装甲に、閃光と共に、ダンテのペン先を叩き込む。
一瞬のインパクトの後、ジーンと、俺の腕に痺れが走る―――予想はしていたが、硬い。こっちの柄モノが刃こぼれを起こしそうだ。
シャドウは、ダメージを受けた様子などなく、砲身をあちらこちらに振り回しながら、カラカラと笑い続けている。

「援護します、カーラ・ネミ!」
以下略



155:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:12:02.65 ID:t8V4LTxho
一閃、爆発音にも似た破壊音と共に、十数枚ほどの窓ガラスが、一度に砕かれた。幸いなことに、外は風が強い。狭い空間を、空気が移動する音がして、タルタロスの外へと、毒霧を含んだ空気が零れだしてゆく。

「ぷはっ」

数秒後、もうある程度毒が薄まったと判断したのか、天田が足りない酸素を求めて、呼吸を再開した。
以下略



156:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:14:01.13 ID:t8V4LTxho
戦車の中から現れた、第二のシャドウは、うろたえる俺をあざ笑うかのように、空中でくるくると回った後、天田と妹が居る方向へとすっ飛んで行った。

「まずい、そっちに行ったぞ!」

そう叫ぶと共に、二人を振り返ると、天田がペルソナを召喚し、迫り来るシャドウに向け、電撃を放っていた。
以下略



157:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:16:01.45 ID:t8V4LTxho

「今度はっ!」

続けざまに電撃を放つ天田。シャドウもこればかりは回避できないらしい。何しろ光速だ。
放たれた一撃を、再び脳天に受け―――シャドウは、抱えた砲身を床に落とし、ブスブスと音を立てながら、やがて自らも地に落ちた。よし、まず一匹。残るは、こちらだ。
以下略



158:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:18:02.34 ID:t8V4LTxho
つまり、何だ。この戦車の方を先にぶっ倒さねばいかんというわけか。
策はないわけではない。こいつの装甲は、ダンテのペンでは貫けないが、一箇所だけ、弱点と呼べそうな点が思い当たるのだ。

「行くぞ、ダンテ」

以下略



159:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:20:01.14 ID:t8V4LTxho

「こいつら、お互いを……」

天田が、表情をこわばらせながら言う。―――ああ、そういうボスキャラって、よく居るよな。同時に倒さなきゃ、復活するやつらとか。ベホマ使う魔王とか。現実に遭遇すると、こんなにも面倒で、こんなにも厄介なのか。

以下略



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