過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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168:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:38:01.13 ID:t8V4LTxho

「朝倉さんと一緒にナビゲートします、出発してください」

山岸さんの言葉を合図に、俺たち四人は駆け出した。
……闖入者が、どこの誰かは知らないが、できるなら、俺たちが到着するまで、無事でいてくれ。
以下略



169:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:40:21.61 ID:t8V4LTxho

「朝比奈さん!」

たかだか十数時間ほどお目にかかっていなかっただけだというのに、その姿は、遠いかなたに分かれてしまった人に再び会えたかのように輝いて見える―――いや、輝いているのは朝比奈さんじゃない。
彼女の体をポールにくくりつけている、あの輪が光っているのだ。
以下略



170:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:42:03.07 ID:t8V4LTxho
と―――その時。
俺たちとシャドウとの間の空間に、突如、光を帯びた、人型の何者かが割り込んできた。

「うわっ!」

以下略



171:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:44:02.96 ID:t8V4LTxho

「そこを動くなよ……トリスメギストス!」

背後から聞こえた伊織の声は、俺へのものか、剛毅シャドウへのものか。とにかく、伊織の放ったペルソナの刃が、俺の背後から、剛毅の体表へと放たれる。
が、動くなと言われて、動かないやつはいない。迫り来る刃を視認すると、剛毅はあっさり、俺との力比べを切り上げ、迫り来る刃に向かって杖を振るった。
以下略



172:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:46:02.31 ID:t8V4LTxho

「うぐっ!」

剛毅が放ったのは、ちょうど、ダンテの薙ぎ払いと似たような、閃光を帯びた斬撃だった。それを、真正面から受け止める伊織。衝撃が、伊織の体を後方へと弾き飛ばす。
すると、必然的に、シャドウの攻撃の矛先は、俺の方へ向けられる。一瞬気負いするが、すぐに払拭し、俺はペルソナを召喚した。―――ここで逃げたら男じゃねえ。
以下略



173:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:48:04.43 ID:t8V4LTxho

ごん。

「痛て!」

以下略



174:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:50:04.07 ID:t8V4LTxho
アイギスの右手―――その指の先が、ぽろ。と、取れたのだ。
同時に、そこからタタタ。と、タイプライターを打つような音を発せられる。
指先が示している先は、剛毅シャドウ。直後、剛毅がわずかに身を攀じる―――何かしらのダメージが入ったのだ。
そのダメージの源となっているのが、アイギスの指先から発せられた、無数の弾丸であるということに、俺はようやく気づく。

以下略



175:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:52:01.15 ID:t8V4LTxho

キュイン。

耳につく音を立てながら、一瞬、アイギスは、背後の俺を振り返った。
そして―――
以下略



176:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:54:03.99 ID:t8V4LTxho

『アイギス、どうして……だって、あなたはもう……』

山岸さんの声が、脳内に響き渡る。―――あなたはもう、どうだって言うんだ?
と、アイギスが、閉じていた目を、ぱか。と開いた。
以下略



177:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:56:06.11 ID:t8V4LTxho

「アイギスっ……」

伊織が、目を閉じた彼女の名を呼ぶ。
俺は―――脳内で、何度も、アイギスの言葉を、反芻していた。
以下略



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