76:魔法をかけて[saga]
2015/02/09(月) 13:51:16.46 ID:ABARctZx0
年が十五を越えた頃、奴は本家の正式な跡取りに認められ「四条」を名乗ることを許されました。
言い争いの絶えない四条家で満場一致で決まったそうです。
あの時の「四条」の表情を忘れることができませんでした。
77:魔法をかけて[saga]
2015/02/09(月) 13:51:46.71 ID:ABARctZx0
しかし、四条は淡々と自分の病名のことを言い、伝染しない私を褒めたたえました。
そして、「四条」の名を私に譲ると言いました。
四条「これからもっと大きなことをやって行くつもりなんだ。だから、この家のことは任せたよ。四条貴音」
78:魔法をかけて[saga]
2015/02/09(月) 13:52:14.94 ID:ABARctZx0
何もかも「四条」の思った通りに事が運んでいました。
それが許せなかった私は「アイドル」になることを決意しました。
四条家と縁があった961ぷろに入る事ができ、本家には四条家の更なる向上の為と言えば了承されました。
79:魔法をかけて[saga]
2015/02/09(月) 13:52:44.99 ID:ABARctZx0
千早「四条さん、オーディション合格おめでとうございます。私もまだまだですね」
貴音「いえ、あなたも素晴らしい歌声でしたよ」
他の事務所でありながらも如月千早とは友だった。
80:魔法をかけて[saga]
2015/02/09(月) 13:53:11.97 ID:ABARctZx0
貴音「せっかくですのでこの後食事でもいかがですか?このあたりに美味しいらーめん屋が…」
千早「すいません。実はプロデューサーがもう迎えに来ていて…あ、プロデューサー!」
千早がその男の元に駆け寄ります。私の目は自然と男に焦点が合います。
81:魔法をかけて[saga]
2015/02/09(月) 13:53:37.96 ID:ABARctZx0
去った恐怖が舞い戻ってきました。
あの悪魔は再び私へ絶望を与えに来たのです。
765ぷろはみんな仲良く協力し合っているのが有名。
82:魔法をかけて[saga]
2015/02/09(月) 13:54:14.06 ID:ABARctZx0
伊織…あなたは私と同じように事務所の異常を気づいたのでしょう。
でも、みんなのことを思って言えなかった。言うのが怖かった。
否定されるから、昔の私のように。
83:名無しNIPPER[sage]
2015/02/09(月) 14:25:50.57 ID:OE6vDY8DO
出だしがまったく同じのが昔あったな…
84:魔法をかけて[saga]
2015/02/10(火) 23:41:25.04 ID:uqP1/TrT0
千早『英雄の証明』
あのフェス以来、私のいや私たちの世界は一変した。
85:魔法をかけて[saga]
2015/02/10(火) 23:41:59.49 ID:uqP1/TrT0
恐れるようにレッスンに励み、恐怖に駆られ歌を歌う。
それは狂気すら感じさせたが、その中には確かな美しさがあった。
千早「……でも、それはただの一瞬の輝き」
86:魔法をかけて[saga]
2015/02/10(火) 23:42:27.75 ID:uqP1/TrT0
真「ち、千早。早いね、今日は昼からじゃないの?」
こちらを見た真は血相を変え、ゆっくりと扉を閉める。
彼女の額にはうっすら汗まで滲んでいた。先ほどとのテンションの変化の落差が酷いものだ。
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