過去ログ - 咲「どうしようもない私に天使が舞い降りた」
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15: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 18:47:17.72 ID:xgWD3fM60
咲(まさか、本当の本当に・・・?)

姉がこんなタチの悪い冗談に乗るはずが無い。
顔を引き攣らす咲に、和はまだ信じて無いんですかと尋ねる。

以下略



16: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 18:49:17.74 ID:xgWD3fM60
和「私は幽霊じゃありません」

和「それに咲さんだってそろそろ信じ始めているんでしょう」

咲「・・・・・・・・」
以下略



17: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 18:51:55.25 ID:xgWD3fM60
咲「一から話してくれる?」

和「いいですよ。最初からそのつもりでしたし。今度は逃げないで聞いてくださいね」

咲「・・・・・わかった」
以下略



18: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 18:53:53.62 ID:xgWD3fM60
和「いませんよ。期間が過ぎるのと同時に記憶は消されます」

咲「え・・・」

和「例え願いが叶わなくても、その人間は天使と会った全てのことを忘れるんです」
以下略



19: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 18:56:05.41 ID:xgWD3fM60
咲(あれ?おかしなこと口にしたかな?)

だが次の瞬間、和の表情は元に戻っていた。

和「願いを決められなかった場合も、記憶が消されるのは同じです」
以下略



20: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 18:57:47.55 ID:xgWD3fM60
咲「そっか」

和「でも咲さんはお金なんかいらないタイプに見えますけど」

天使の言う通りだったので、咲は否定もせずただ曖昧に笑った。
以下略



21: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 18:59:49.23 ID:xgWD3fM60
和「はい。見えるのも声が聞こえるのも触れられるのも咲さんだけです」

和「私は咲さんの為に来た天使、ですから」

咲「私の為に?」
以下略



22: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 19:08:09.95 ID:xgWD3fM60
咲「見せて。そうしたら、あなたが天使だって今度こそ認めるから」

そこまで言われたら和も嫌とは言えない。
渋々という感じで、咲に背を向ける。

以下略



23: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 19:10:48.60 ID:xgWD3fM60
和は和で、咲が見習いと聞いて不安に思ったと判断したらしい。
くるっと顔を正面に向けて、大丈夫だと力強く声を上げる。

和「見習いは必ずこの仕事から始めるんです!だから咲さんの願いもちゃんと叶えますから!」

以下略



24: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 19:13:27.76 ID:xgWD3fM60
和「どうしてって、まさか床で寝ろなんて言いませんよね?」

和「いつも雲のベッドで寝ていますから、そんな所硬くて寝られませんよ」

咲「だったら一旦帰ればいいじゃない」
以下略



25: ◆N8W3qIdb7.[saga]
2015/02/04(水) 19:14:42.33 ID:xgWD3fM60
すう、と天使は一瞬で意識を手放してしまった。

咲「寝つき良過ぎるんじゃない・・・・?」

咲は頭を抱える。
以下略



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