過去ログ - イリアステル滅四星でフランダースの犬
1- 20
1: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 18:44:09.84 ID:6apsntr+0
青年ブルーノと、パラドックスは、ネオドミノシティから、少し離れた所に住んでいました

二人はブルーノの祖父であるZ-ONEという老人とともに、小さなアーククレイドルで暮らしていました

ブルーノは幼いときに両親を亡くし、Z-ONEがこの少年を引き取ったのです。

Z-ONEはとても年老いており、過去の戦いで足を失い満足に歩けない状態でした

そのためブルーノは、パラドックスとZ-ONEを養うために必死に働いていました

彼らはとても貧しい生活を送っていましたが、それでも決して不満を言わず

一日にパンのかけらと時機神を少しという生活に満足しました

Z-ONE「すいません…私のせいで…」

ブルーノ「謝ることはないよ」

パラドックス「君が責任を感じる必要はない」

ブルーノのたった一つの望みは、ずっとパラドックスとZ-ONEと一緒に暮らせることだけでした


SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 18:45:54.28 ID:6apsntr+0
パラドックスは、ブルーノ達と会う前は、プラシドの手により、重たい金物を積んだT・666を引かされました

このプラシドはひどく残酷な男で、パラドックスにろくに食事を与えず、彼を剣でさしました

プラシド「早く歩け! このウスノロ!」
以下略



3: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 18:47:34.16 ID:6apsntr+0
パラドックスが今にも死にそうな時、ブルーノがZ-ONEを連れて通りかかりました

ブルーノ「Z-ONE、彼…今にも死にそうだよ」

パラドックス「ううっ…うっ…」
以下略



4: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 18:49:12.98 ID:6apsntr+0
パラドックスは死にかけていましたが、Z-ONE達の看護の甲斐あって、何週間も経ったのち、ようやく直りました

パラドックス「ブルーノ、そしてZ-ONE…、倒れていた私を介抱してくれて感謝する」

パラドックス「この礼をどう返したら良いのか…」
以下略



5: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 18:51:17.70 ID:6apsntr+0
このアーククレイドルの主でブルーノと一緒に暮らしているZ-ONEはネオドミノシティに時械神を売りに行き

その金で生計を立てていました

パラドックスが元気になったとき、Z-ONEはすでに100歳になるころでした
以下略



6: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 18:54:02.95 ID:6apsntr+0
ブルーノは日々をパラドックスとともに暮らしました

ブルーノ「パラドックス、どうだった?」

パラドックス「だめだ…、給料はこれしか手に入らなかった…」
以下略



7: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 18:57:05.94 ID:6apsntr+0
ブルーノはD−ホイールに強い関心を持っていました。彼はとても才能ある少年でした

時間があるときはいつもD-ホイールのことばかり考えていました

ブルーノ「さて、コンクールに出すD-ホイールはどんなのにしようかな…」
以下略



8: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 18:58:31.21 ID:6apsntr+0
ブルーノ「そうだ、実はアポリアのために作ったD-ホイールがあるんだ、見るかい?」

アポリア「気になるな、どんなものだ?」

ブルーノ「それはこれだよ! ジャジャーン!」
以下略



9: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 18:59:15.66 ID:6apsntr+0
ホセ「…しかし見事なD-ホイールだ…、このまま持って帰ると泥棒のように思えるな」

ホセはそのD-ホイールがうまく作られていたので、ブルーノから買い取ると言いました

ホセ「せっかくだから買い取ろう、いくら欲しい? 好きなだけ渡そう」
以下略



10: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:02:34.05 ID:6apsntr+0
次の日

アポリア「ブルーノ!」

ブルーノ「来るなアポリア!」ダッ!
以下略



11: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:03:39.05 ID:6apsntr+0
アポリアがブルーノに駆け寄っても、ブルーノは彼をなだめてさっさと家に帰ってしまいます

アポリアもブルーノと同じように悲しみました、アポリアはブルーノを愛していたのです。

アポリア「ホセ! 君の身勝手なわがままのせいでブルーノが傷ついているじゃないか!」
以下略



12: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:06:20.99 ID:6apsntr+0
一方その頃ブルーノはD-ホイールを作っていました

ブルーノ「さて、今日も頑張って作業に取り掛かろう」

ブルーノは大きな夢を持っていました
以下略



13: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:06:52.64 ID:6apsntr+0
ネオドミノシティでは、年に一度、D-ホイールのコンクールがありました

そのコンクールに入賞すると、賞金がたくさん手に入ります

ブルーノはこのコンクールのためにD-ホイールいました
以下略



14: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:09:01.02 ID:6apsntr+0
ある時、そんなパラドックスにZ-ONEが手を差し伸べて言いました

Z-ONE「私はもうじき、命を絶ちます」

Z-ONE「もし私がいなくなったら、ブルーノの面倒を見てくれませんか?」
以下略



15: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:11:12.21 ID:6apsntr+0
一方ブルーノは仕事帰りの道を歩いていました

ある雪の帰り道、ブルーノは道で黄色い時械神を拾いました

それはどこも傷んでいない、とても美しい時械神でした
以下略



16: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:12:31.08 ID:6apsntr+0
その晩、不幸にもホセの時械神畑が火事になり、多量の時械神が焼失しました

ホセ「ワ、ワシの時械神畑が…」

ルチアーノ「マジでふざけんなよ!誰やったんだよ!?」
以下略



17: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:15:20.92 ID:6apsntr+0
確かにブルーノはその晩アポリアの家に行きましたが、もちろんブルーノはそんなことをしたりしません

けれどホセは、彼はアポリアとの交際を止められたので、それを恨んでやったのだと町中に言い触らしました

住人たちはそれを信用しませんでしたが、ホセを敵に回す者はおらず、ブルーノは彼らから冷たい目で見られるようになりました
以下略



18: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:24:25.88 ID:6apsntr+0
しかしとうとう、ずっと寝たきりだったZ-ONEがとうとう息を引き取りました

Z-ONE「ブルーノ…、パラドックス…、あなたたちに満足な生活を与えられなくてすいません…」

ブルーノ「ううん…、僕はZ-ONEと一緒にいただけでも満足だよ」
以下略



19: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:27:17.29 ID:6apsntr+0
ブルーノ「パラドックス、今日はD-ホイールコンクールの入選発表日だ」

ブルーノ「これさえ通ればもうひもじい思いをしなくても済む」

パラドックス「受かれば良いな、いや、きっと受かるさ」
以下略



20: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:34:49.87 ID:6apsntr+0
失ったブルーノはパラドックスを連れて、行く当てがないまま歩き出しました

雪の降る道を住み慣れた町を、二人は目指して歩いていました

ブルーノ「ううっ…寒いよ、パラドックス…」
以下略



21: ◆5m18GD4M5g[saga]
2015/02/06(金) 19:37:19.56 ID:6apsntr+0
ルチアーノ「財布落とすなんてあいつバッカじゃないの!?どうするんだよ一体!?」

アポリア「このままでは暮らしていけなくなってしまう」

ルチアーノ「貧乏なんてまっぴらごめんだよ! マジでどうしたらいいんだよ!」
以下略



33Res/24.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice