過去ログ - 「怪物は誰かと友達になりたかった」
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2:名無しNIPPER
2015/03/07(土) 01:34:21.90 ID:eA/I8H4n0
寂しくて寂しくてどうしようもなくなっても、死ぬ事は出来なかった。
もしかすると期待なのかもしれない。
半ば諦めていたのは本当だが、残りの半分ではまだ、誰にも気づいてもらえないSOSを出し続けているのだ。
今ただの一人でも友達が居て、手を握りながら傍にいてくれたら、それだけで何回[ピーーー]るか分からない。
3:名無しNIPPER[sage]
2015/03/07(土) 01:34:55.91 ID:DBZ06cOZ0
お、やるのか、頑張れ
4:saga
2015/03/07(土) 01:40:26.07 ID:eA/I8H4n0
「いっそ地中に手足を縛って沈めてください。どんなに望んでも何も出来ないように、そしてそのまま窒息させて失意のままに死なせてください。いっそ太陽にすら照らされる権利のない透明にしてください。触れたいと思って伸ばした手で誰かが穢されないように、そしてそのまま誰にも気づかれないよう、森の木陰でそっと存在を消してください」
或る日怪物は窓から差し込む日差しに向かって膝をついた。
こんなお願いも聞き入れてもらえないとなると、とうとう神さまですら愛想をつかしてしまったか。はたまた、最初から神に見向きもされなかったからこんな姿に生まれたのか。
5:saga
2015/03/07(土) 01:45:35.86 ID:eA/I8H4n0
何万滴目の涙を拭いてふと外を見ると、家の傍にある湖にいつもと違うものが見えた。
さらさらと流れる金色の髪と、真っ白な肌。
人間の女の子?
6:saga
2015/03/07(土) 01:46:16.48 ID:eA/I8H4n0
【きよやか・きよらか】清く美しいさま。
【きよら】垢抜けして美しいさま。《第一流の気品ある美》
【きよげ】美しいさま。見た目にきれいなさま。《表面上の美、第二流の美》
【きよけく】くもりや汚れのないこと。
【きよし】くもりや汚れがなく、余計なものがないこと。《きたなしの対》
7:saga
2015/03/07(土) 01:46:49.28 ID:eA/I8H4n0
全部違った。
彼女はそんな人じゃない。
もう一度見て確かめなくては。
この窪んだ闇みたいな目に彼女を反射させてみたい。
8:名無しNIPPER[sage]
2015/03/07(土) 02:04:49.78 ID:8dLkJ75DO
期待
9:saga
2015/03/07(土) 02:09:49.29 ID:eA/I8H4n0
花瓶を倒した音で彼女は振り向いてしまった。
どうしてもこの姿は見せたくなかったが、などと冗談を言う隙もない。
目が合った。
満月の瞳が大きく見開かれる。
10:名無しNIPPER[sage]
2015/03/07(土) 02:21:02.41 ID:DBZ06cOZ0
sagaそこちゃうで(小声)
11:名無しNIPPER[sage]
2015/03/07(土) 03:09:40.09 ID:DTKd2+oDO
浦沢直樹のmonsterかな?
12:名無しNIPPER[sage]
2015/03/07(土) 08:14:04.21 ID:8dLkJ75DO
怪獣のバラード思い出した
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