26:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:02:20.98 ID:eIfs/RqE0
「プロデューサーは本当に優しくて、それで祖父の事を思い出して…」
「………」
27:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:05:21.27 ID:eIfs/RqE0
俺はただ肇の言葉を待った。
急く様な話題でない事は自明だし、待つのを苦に感じる事も無かった。
28:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:07:06.68 ID:eIfs/RqE0
肇の肩を掴んで力ずくでこっちに向きなおさせる。
常では考えられない乱暴な動作だったが、今の肇は常態では無く、ただ一人、普通の女の子… 藤原肇としてだからそれも厭わない。
29:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:09:18.39 ID:eIfs/RqE0
望郷の念に焦燥する肇に何か言ってあげたくて、肩を掴んだまま向き合っていた。
だけど、情けない事に、こんな時にでも俺の口からは上手い文句は生まれてこない。
30:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:11:07.88 ID:eIfs/RqE0
肩に置いていた手をそっと背に回した。
「じいちゃんの代わりじゃない… 俺を頼ってくれよ」
31:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:13:06.75 ID:eIfs/RqE0
「プロデューサー………」
肇は俺の背に手を回し、抱擁に応えた。
32:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:14:20.35 ID:eIfs/RqE0
___
「あ…?」
33:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:16:13.15 ID:eIfs/RqE0
…よくはないんだけど。
それでも、どうでもいいやと思えるほど、俺の心は穏やかな感情に満ちていた。
34:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:17:48.84 ID:eIfs/RqE0
その辺に適当にほっぽり出しておいた携帯を探す。
「あれ…?」
35:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:19:27.59 ID:eIfs/RqE0
………もう肇は大丈夫だろう。
何となくだけど、そう思った。
36:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:20:51.63 ID:eIfs/RqE0
終わり。ありがとうございました。
アニメ化おめでとうご
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