過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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72:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:09:37.48 ID:JxUSEnW0o
小さな肩を震わせて、それでも楽しそうに種明かしをする無邪気な子供のような笑顔を無理やり作る、その顔は櫻子のものだった。
しかし、
73:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:10:15.76 ID:JxUSEnW0o
「どういうこと……なんで……!?」
「……一生のお願いだって」
74:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:10:43.82 ID:JxUSEnW0o
「今日の夕方に言われた時……私のせいだ、どうしようって、すごい怖くなっちゃった。急いでねーちゃんに電話したら、今すぐ行くから待っててって……今頃ねーちゃん、こっちに向かってると思う……」
「え……!?」
75:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:11:59.38 ID:JxUSEnW0o
「ねーちゃんだって、めぐみねーちゃんのこと、大好きだよ……!」
「!」
「でもねーちゃんは、めぐみねーちゃんを縛りたくなかったんだよ!! 遠くに離れて行っちゃう自分に構わずに、自由でいてもらいたかったの!」
76:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:12:40.27 ID:JxUSEnW0o
「撫子は……私のこと好きなの……?」
「うん、好きだよ……」
77:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:13:19.72 ID:JxUSEnW0o
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78:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:13:51.66 ID:JxUSEnW0o
「やっぱり、めぐみお姉ちゃんが撫子おねえちゃんの彼女だったんだ……」
「花子ちゃんには、何回かここで会ったよね」
「ただのお友達じゃなさそうだとは思ってたけど……びっくりだし」
79:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:14:20.73 ID:JxUSEnW0o
そんな楽しい中で待ちながら、私の胸は刻一刻と高鳴りを増していった。
もうすぐ、本当の撫子がやってくる。
昨日櫻子に言ったことを、もう一度撫子に伝えなければならない。
80:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:14:56.03 ID:JxUSEnW0o
何でめぐみがここにいるの? という驚きのすぐ後に、櫻子の髪を見た撫子は絶叫した。髪を切ったのは櫻子の独断で、撫子はそこまでのことを頼んでいなかったからだ。
「一生のお願いを果たすためだもん、当然でしょ」と恥ずかしそうに笑う櫻子を抱きしめる撫子は、今にも泣きそうであった。二人の撫子が抱き合っているような様を見て、これまたおかしな光景だと向日葵も花子も微笑んでいた。
81:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:16:01.02 ID:JxUSEnW0o
「ごめんね、めぐみ……」
「……うん?」
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