過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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76:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:12:40.27 ID:JxUSEnW0o
「撫子は……私のこと好きなの……?」
「うん、好きだよ……」
77:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:13:19.72 ID:JxUSEnW0o
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78:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:13:51.66 ID:JxUSEnW0o
「やっぱり、めぐみお姉ちゃんが撫子おねえちゃんの彼女だったんだ……」
「花子ちゃんには、何回かここで会ったよね」
「ただのお友達じゃなさそうだとは思ってたけど……びっくりだし」
79:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:14:20.73 ID:JxUSEnW0o
そんな楽しい中で待ちながら、私の胸は刻一刻と高鳴りを増していった。
もうすぐ、本当の撫子がやってくる。
昨日櫻子に言ったことを、もう一度撫子に伝えなければならない。
80:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:14:56.03 ID:JxUSEnW0o
何でめぐみがここにいるの? という驚きのすぐ後に、櫻子の髪を見た撫子は絶叫した。髪を切ったのは櫻子の独断で、撫子はそこまでのことを頼んでいなかったからだ。
「一生のお願いを果たすためだもん、当然でしょ」と恥ずかしそうに笑う櫻子を抱きしめる撫子は、今にも泣きそうであった。二人の撫子が抱き合っているような様を見て、これまたおかしな光景だと向日葵も花子も微笑んでいた。
81:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:16:01.02 ID:JxUSEnW0o
「ごめんね、めぐみ……」
「……うん?」
82:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:16:28.61 ID:JxUSEnW0o
「……ひとりぼっちで、寂しかった」
「え……」
83:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:16:59.20 ID:JxUSEnW0o
「私、めぐみが好きだよ……」
「…………!」
84:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:19:11.21 ID:JxUSEnW0o
「……撫子が泣いてるとこ、初めて見た」
「……そ、そうだっけ」
85:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:19:45.16 ID:JxUSEnW0o
「大好きだよ、撫子……」
「ううっ…ふぅぅう………!」
86:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:20:13.49 ID:JxUSEnW0o
何度も何度も通ったこの桜。
来年の春には、私と撫子の想いを取り込んで、恋色の花を咲かせてね。
撫子の涙を指につたわせ、ぽつりとひとつ、染み込ませる。
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