過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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79:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:14:20.73 ID:JxUSEnW0o
そんな楽しい中で待ちながら、私の胸は刻一刻と高鳴りを増していった。

もうすぐ、本当の撫子がやってくる。

昨日櫻子に言ったことを、もう一度撫子に伝えなければならない。
以下略



80:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:14:56.03 ID:JxUSEnW0o
何でめぐみがここにいるの? という驚きのすぐ後に、櫻子の髪を見た撫子は絶叫した。髪を切ったのは櫻子の独断で、撫子はそこまでのことを頼んでいなかったからだ。


「一生のお願いを果たすためだもん、当然でしょ」と恥ずかしそうに笑う櫻子を抱きしめる撫子は、今にも泣きそうであった。二人の撫子が抱き合っているような様を見て、これまたおかしな光景だと向日葵も花子も微笑んでいた。

以下略



81:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:16:01.02 ID:JxUSEnW0o
「ごめんね、めぐみ……」

「……うん?」


以下略



82:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:16:28.61 ID:JxUSEnW0o
「……ひとりぼっちで、寂しかった」

「え……」


以下略



83:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:16:59.20 ID:JxUSEnW0o
「私、めぐみが好きだよ……」

「…………!」


以下略



84:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:19:11.21 ID:JxUSEnW0o
「……撫子が泣いてるとこ、初めて見た」

「……そ、そうだっけ」


以下略



85:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:19:45.16 ID:JxUSEnW0o
「大好きだよ、撫子……」

「ううっ…ふぅぅう………!」


以下略



86:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:20:13.49 ID:JxUSEnW0o
何度も何度も通ったこの桜。

来年の春には、私と撫子の想いを取り込んで、恋色の花を咲かせてね。

撫子の涙を指につたわせ、ぽつりとひとつ、染み込ませる。
以下略



87:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:20:51.82 ID:JxUSEnW0o
――――――
――――
――


以下略



88:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:21:58.45 ID:JxUSEnW0o
買ってきた食材があるから日陰に入りたいというと、櫻子は大きな桜の木の下に案内してくれた。

ここは、撫子さんたちの想い出の場所なのだという。


以下略



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