過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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596: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:31:29.04 ID:Ah1rtJBzo

 それでも庇うのにも限界は来る。そうしてとった最終手段が『殺し』を強制的にでも覚えさせることだった。

「そう。隊長にしてみれば、アナスタシアを殺したくない苦肉の策だったんでしょうけど、結果として私は自殺した。

以下略



597: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:32:22.79 ID:Ah1rtJBzo

「あなたは……あの時の」

「Да(ええ)、やっと思い出したのね。夢は記憶の断片を再生したもの。

以下略



598: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:33:31.32 ID:Ah1rtJBzo

「……と、突然なん、ですか?」

「自動車事故の責任は、どんなに歩行者の飛び出しとかが原因でも、自動車を運転していた側にも責任が生じる。

以下略



599: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:34:14.53 ID:Ah1rtJBzo

「別に、理解してもらう必要もなかったのだけれど。

結局、あれが最後のチャンスだったわけだし」

以下略



600: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:35:07.40 ID:Ah1rtJBzo

「別にアナタの力は、神サマが祝福して与えたものじゃないの。

偶然か何かでワタシに引っ付いていた『ウロボロス』を封印した際の副産物。

以下略



601: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:36:05.95 ID:Ah1rtJBzo

「そう。気付いてないのね。

まぁ……悟られないようにしていたし、仕方ないのだけれど……複雑なものね。

以下略



602: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:37:08.22 ID:Ah1rtJBzo

 当然当時のアーニャもそうであった。部隊に裏切る素振りなんてない。反抗の意志さえない『駒』の一つ。
 だが、アーニャの中にいた『アナスタシア』はその限りではない。
 常に部隊の残酷な仕事に心を痛め、それでも目をそらさず『外』で戦うアーニャを手助けしてきた。

以下略



603: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:38:13.73 ID:Ah1rtJBzo

 すべての物事に因果がある。
 そもそもの始まりにして、偶然ができすぎていたのだ。

 地球上の地表の70%を海は占めている。
以下略



604: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:39:50.81 ID:Ah1rtJBzo

 そこからは語るに及ばず。
 部隊から解放されたはずなのにアーニャは戦うことをやめなかった。
 町の人を守りたいなどという、自ら戦いに赴く願いを手に、なおも『アナスタシア』の悪夢は続く。

以下略



605: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:41:18.43 ID:Ah1rtJBzo

 顔を押さえ、自らが発する感情を封じ込めようと表情を歪ませる。
 だが指の間から覗く赤い瞳はギロリと目の前のアーニャを見下ろす。

「……ア……ああ」
以下略



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