過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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77: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:29:14.56 ID:NGKYIe+ko

 アーニャの目が泳ぐ。ずっと目の前の自分の目を見ていると、蛇に睨まれたように体が硬直してしまうように感じたから。



以下略



78: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:30:01.99 ID:NGKYIe+ko

「……クス」

 しかし前に小さな笑い声が聞こえ、アーニャは思わずその手を止めてしまった。
 その声の主は下にいる再び押し倒されたもう一人のアナスタシア。
以下略



79: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:30:59.54 ID:NGKYIe+ko

「はじめから言っていましたよ。

貴女(わたし)は、私(あなた)だと。

以下略



80: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:32:33.17 ID:NGKYIe+ko

「どうせ目が覚めたところで、あの人に勝つなんて到底無理でしょうから……少し力(シイーラ)を貸しますよ。

そしてこれが……私からの最後のチャンスですから」

以下略



81: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:33:12.88 ID:NGKYIe+ko



「ヒャーーーハハハハハ…………はぁ」

以下略



82: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:33:56.13 ID:NGKYIe+ko

 そんな気楽な気持ちで、とりあえずアーニャに近づいて生死を確認しようとする義手の女。


パキッ
以下略



83: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:34:43.20 ID:NGKYIe+ko

「血かと思ったら……これガラスかしら?」

 義手の女はガラスと表現したが、それは石英に近いものであった。
 血に濡れて赤くなっているが、それを拭えば透明の結晶が姿を現す。
以下略



84: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:35:27.51 ID:NGKYIe+ko

 そう言いながらも義手の女は両腕の義手のセーフティを外す。
 視線は一切アーニャからそらさず、意識を一点に集中する。

 そんな中で、アーニャがゆっくりと立ち上がり始めた。
以下略



85: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:36:23.84 ID:NGKYIe+ko

「タタカワ……なければ、イキノコレナイ……タタカワナイト……マモレナ、い……でも、コロスノハ……。

だけ、ド……マモルタメ、なら、殺すのモ、シカタナいいい……。

以下略



86: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:37:25.69 ID:NGKYIe+ko

「てっきりそれは天使の翼かと思ってたのだけれど……竜の翼だったのねぇ」

 アーニャの背から生える水晶の翼には、羽毛のような柔らかさは一切ない。
 細やかな結晶細工の翼は竜燐の一片一片さえも形作り、武骨さと同時に空気さえ凍り付かせるような輝きを放っていた。
以下略



87: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:38:18.92 ID:NGKYIe+ko

 そう言いつつも警戒は怠っていない。
 爆風によって塵が巻き上げられたおかげで視界が悪く、アーニャを完全に倒したか判断できないからだ。
 義手の女は目を凝らし、粉じんの中からアーニャの姿を探す。

以下略



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