過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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94: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:43:32.27 ID:NGKYIe+ko

 それでもなお本能で立ち上がろうとするアーニャ。
 もはや三半規管さえ麻痺しているにもかかわらず、ただ目の前の敵を殺すために立ち上がろうとする。

「フフン」
以下略



95: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:44:28.72 ID:NGKYIe+ko

 だがそんなアーニャを義手の女は横目に見つつ、すでに予期していたかのようにいつの間にか持っていた石つぶてを投擲していた。
 外傷はないアーニャであるが脳の状態は万全ではない。瓦礫を跳ね除けた時点ですでに目の前まで迫り来ていた高速の石つぶてを見てから回避することなどできなかった。

 尖った石つぶてはアーニャの眼球を貫通し、後方に着弾する。
以下略



96: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:45:43.76 ID:NGKYIe+ko

 もはや言語の体さえ成していない声で低く唸り、アーニャは周囲の様子を伺うように周りを見渡した。
 そして未だ崩れていない残った倉庫へ向けて口を開き、再び光が収束していく。

「ガアアアアアアアааааааааааааааааа!!」
以下略



97: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:46:24.90 ID:NGKYIe+ko

 そうと決めれば話は早い。任務はすでに終えているのでこの場から離脱して帰還するだけであった。
 義手の女は腰の裏。軍事用のカーゴパンツとセットとなる小さなポーチからあるものを取り出そうとする。


以下略



98: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:47:22.61 ID:NGKYIe+ko

「フッー……カアアаааа……」

 義手の女が瓦礫から飛び出てきた音に当然のように気付いたアーニャはその方向を向く。
 口から吐く吐息は人間の呼吸ではない荒々しさを纏い、向けられた眼光からは破壊衝動ともいうべき暴力的な赤色が視線の尾を引く。
以下略



99: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:48:13.50 ID:NGKYIe+ko

「!?」

 それを回避しようとその場から移動しようとしたアーニャであったが、まるで体が縛り付けられたかのように動けない。
 この異変に再び視線を戻せば目に映るのは自らの手を地面に縛り付ける和釘。だがその効力に気づいた時点ですでにアーニャには手遅れであった。
以下略



100: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:49:26.01 ID:NGKYIe+ko

 そう言いながらふわりと降り立った青肌の鬼の掌から降りる少女。
 小早川紗枝は異形と化したアーニャを見下ろした。

「こんにちわ」
以下略



101: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:50:32.87 ID:NGKYIe+ko

 新たに紗枝の取り出した符からずるりと這い出てくる一体の鬼。
 神主のような装束をしたその姿は『青鬼』よりも一回り小さい。黒い肌、と言うより混じりけのない黒色がそのまま肌になっているかのような皮膚。
 それと同様に顔には表情と確認できるパーツはなくのっぺらぼうのよう。

以下略



102: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:51:17.84 ID:NGKYIe+ko

「がぐぇ!?」

 だがその凶手が届く前に、何者かに横やりを入れられたかのように真横に吹っ飛ばされる義手の女。
 突如と受けたその衝撃に、思わず呻く義手の女。
以下略



103: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:52:06.91 ID:NGKYIe+ko

「きっと首を突っ込んだのはアーニャだと思うけどね、ああなるまで追い詰めるなんてさすがに笑って見逃せないよね。

いったい何をしたの?」

以下略



104: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:52:46.73 ID:NGKYIe+ko


 当然義手の女は周子が視線を逸らしたその一瞬を逃さない。地を蹴りあげ周子に急速で接近、空中で肉を引き裂く右腕を振るう。


以下略



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