26: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 17:53:40.14 ID:AZadxHiw0
 部屋に戻った魔女は空を眺めていた。 
 ぐるぐる回る世界で、自分は何度今日の空と対面してきただろうか。 
  
 魔女「500年、か――」 
  
27: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 17:54:10.19 ID:AZadxHiw0
 >翌日 
  
 見習い「ふわぁ」 
  
 眠い目をこすってエプロンを着る。 
28: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 17:54:49.67 ID:AZadxHiw0
 魔女「今日は早起きしてみたぞ」 
  
 見習い「そ、それより、その格好…」 
  
 魔女「あぁ…似合うか?」 
29: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 17:55:38.19 ID:AZadxHiw0
 少なくとも私の知る師匠は怠惰でマイペースでだらしなくて、美麗な外見を台無しにする性格の持ち主だ。 
  
 それが… 
  
 魔女「どうだ、美味いか」 
30: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 17:57:03.37 ID:AZadxHiw0
 魔女「さぁ今日1日私に張り付いて隙を伺うがいい。いつでも相手してやるぞ?」 
  
 死神「チッ、やりにくいこと言ってくれるぜ」 
  
 見習い(師匠…何か楽しそうなんだけど) 
31: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 17:57:46.99 ID:AZadxHiw0
 死神「…っぶねええぇぇっ!!」ドサッ 
  
 見習い「きゃっ!?」 
  
 床に転げ落ちるかと思いきや、そうなる前に受け止められた。 
32: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 17:58:21.81 ID:AZadxHiw0
 見習い「す、すびばせっ、ありがとござっ」ワタワタ 
  
 死神「おい?どうし…」 
  
 見習い「――っ!」 
33: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 17:59:17.22 ID:AZadxHiw0
 死神「まぁ、何となくそんな気はしてたけどなァ。ずっと俺の方見ようともしないし」 
  
 見習い「し、失礼しましたっ!自分ではそんなつもりは…」 
  
 死神「…でもそういう子ほどいじめたくなっちゃうよな〜イッヒッヒ」ジリジリ 
34: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 17:59:44.58 ID:AZadxHiw0
 見習い「と、ところで死神さん」 
  
 死神「ん?」 
  
 掃除をして、一緒にいることに少し慣れた頃、私は疑問があって声をかけた。 
35: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 18:00:51.43 ID:AZadxHiw0
 死神「見習いちゃんも魔法使えるなら、魔法で掃除すりゃ楽なんじゃねぇ?」 
  
 見習い「わ、私は…」 
  
 死神「?」 
36: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 18:01:27.26 ID:AZadxHiw0
 見習い「本当に大丈夫ですか…?」 
  
 死神「お、おう」 
  
 死神さんに言われて、庭に生えている1本の木に案内した。 
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