過去ログ - やはりわたしの青春ラブコメはまちがっている。
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31: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:19:40.56 ID:+4eN97YB0
 雑踏の中に紛れ切れてない腐った目を発見。
 片手を振り上げながら小走りで近づいていくと、やはり先輩だった。
 ダークグレーのPコートは厚手で暖かそうだ。
 どうすれば奪えるだろうかと思案してしまいそうになる。

以下略



32: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:20:18.80 ID:+4eN97YB0

「あ、どこ行くか決めてくれてたんですかー?」

 期待を乗せた声で尋ねる。

以下略



33: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:20:54.01 ID:+4eN97YB0

「……なら、話ができる場所……か」
「そうですねー」

 同意を示し、うーんと首を捻る。
以下略



34: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:21:30.10 ID:+4eN97YB0
「ああ、そう」

 素っ気ない返事に苦笑しつつ、わたしは前に進んだ。

 わたしが間違いを正そうとする日がいつくるのかは分からない。
以下略



35: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:22:11.31 ID:+4eN97YB0
「先輩サイテーです……」

 コートをきゅっと掴み、俯く。
 本当に重いかと思った……この人そういうこと平気で言いそうだから冗談に聞こえないんだよなぁ。

以下略



36: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:23:07.62 ID:+4eN97YB0

 初デートの後、今回含め計三回もなにかと理由をつけて先輩と出かけていたわけですが、なんだか毎回ラーメンを勧められている気がします。
 その頭は飾りなんでしょうか。

「この機会にお前もなりたけに染まればいいと思う」
以下略



37: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:23:45.47 ID:+4eN97YB0
 お手上げです、と首をふるふるとする。
 んー……ラーメン、パスタ。

「あー、先輩ってもしかして炭水化物好きです?」
「は? 日本人なら誰でもそうだろ、むしろ世界中で愛されているまであるな。人間炭水化物取らなきゃ生きてけないし。パンとか米とか」
以下略



38: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:24:27.08 ID:+4eN97YB0
「なんでそうなる……ていうか他人って。いや、いいんだけどよ……」

 めんどくせーとでも言いたげに深い息を吐く。
 荷物が重いのか、腰を曲げているせいでいつにもましてやる気のなさが伝わってきた。

以下略



39: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:25:05.19 ID:+4eN97YB0
 可愛くないことでも今はしたいと思うから、わたしにはこう言うしかできない。

「先輩も候補ってことですよ」

 唇が当たりそうなほど先輩の耳に顔を近づけ、囁いた。
以下略



40: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:25:40.10 ID:+4eN97YB0

 それにしても、ラーメン、パスタときてそばですか……。
 麺が好きなのかも。
 いや、でも、パスタはそうでもないって言ってたしなぁ……。
 思索にふけっていると、かたっという音がした。
以下略



41: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:26:18.25 ID:+4eN97YB0
「ああ、よく考えたらお前がやってもあざといだけだったわ。なら俺がやっても可愛くなるわけねーわ」
「……先輩のばーか」

 つーんとそっぽを向いて数秒。
 そっぽを向いていてはそばが食べれないことに気づいてしまった。
以下略



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