過去ログ - やはりわたしの青春ラブコメはまちがっている。
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21: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:12:40.90 ID:+4eN97YB0
 じーっと観察していると、わたしに気づいたようだ。
 わたしと先輩を交互に見て目をキラキラと輝かせる。

「こんにちはー。先輩の後輩の一色いろはです。よろしくねー」
「こんにちはー! 妹の小町ですっ! お、お兄ちゃんとはどういう関係でっ!?」
以下略



22: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:13:25.03 ID:+4eN97YB0
 たったっと喜びを滲ませた足音で寄ってくると、ケータイを取り出した。

「いろはさんっ! アドレス交換しましょうっ! アドレスっ!」
「……う、うん、いいよー?」

以下略



23: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:14:10.87 ID:+4eN97YB0

 夕陽は二人を暖かく包み込む。
 オレンジ色はどこか感傷的だった。
 なんだ……全然一人じゃないじゃん。

以下略



24: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:15:06.64 ID:+4eN97YB0

 第一章 きっと、誰しもそれらしさを探している。


「お疲れ様ですー!」
以下略



25: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:15:46.76 ID:+4eN97YB0

 いつも通りな部室。
 いつも通りな奉仕部の面々。
 結衣先輩の告白から少し日が経ち、それでも奉仕部の関係はいつも通りだった。

以下略



26: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:16:26.66 ID:+4eN97YB0
「……さんきゅ」
「あはっ、いーえっ!」

 必死に自分がどれだけわたしのことを鬱陶しいと思っているか態度で伝えようとしてくる。
 が、それもつい最近の祝い事を話題にされては上手くいかないらしく、こほんと咳払いをして本を閉じた。
以下略



27: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:17:00.27 ID:+4eN97YB0
 ことん、とカップを先輩の手前に戻す。
 その音がいやにはっきりと聞こえ、不思議に思い首を動かすと結衣先輩と目があった。

「え……」

以下略



28: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:17:41.37 ID:+4eN97YB0

 改めて認識すると、ボンッと顔から熱が吹き出すのが分かった。

「……なんだよ」

以下略



29: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:18:23.48 ID:+4eN97YB0
「おい待て、なんで俺が貶されてんだよ。っつーか死なねぇよ、まだ当分生かしといてくれよ」

 えー、俺なんかしたー?
 と、不満たらたらな表情を向けてくる先輩ににっこりと微笑む。

以下略



30: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:19:03.99 ID:+4eN97YB0
 顔を俯かせこめかみを押さえながら、はぁーと長嘆息する。

「もういい……分かった。それは分かったがな。お前さー、最近俺の土曜出勤率が高過ぎると思うんだが、そこんとこどう思うよ……なにか言い訳があったら言ってごらんなさい、怒らないから」

 でたー。
以下略



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