過去ログ - 八幡「人の評価なんて当てにならねえ」
1- 20
51:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:00:47.27 ID:ecQ0BIE6o
「いろは、比企谷が待ってるよ」

「は、はい」

やがて意を決した一色が語り始めた。
以下略



52:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:01:26.36 ID:ecQ0BIE6o
葉山は普段と変わらない穏やかな表情だが、淡々としつつも言葉を選んでいるようだ。

「気付いたのは当初からかな。確信はなかったけど、チェーンメールの件があってからそういう事は俺らの中で禁忌される行為だという事は仲間内で話していた。だから俺らの中でこんな事をする奴はいないと思っていた」

葉山の言葉に一色の表情は暗い。平静を取り繕おうとしているのが見て取れる。憧れの先輩から死刑宣告を受けたようなものだから当然だろう。
以下略



53:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:02:23.60 ID:ecQ0BIE6o
再び一色の表情が変わる。憧れの先輩に迷惑をかけることがどういう物か一色の想像力では考えられなかったらしい。その顔に絶望の色が染まっていく。

「比企谷の言うことは最もだ。俺は何をすればいい」

「葉山先輩は悪くありません!全部私が悪いんです!だから私が責任を取ります!」
以下略



54:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:03:03.06 ID:ecQ0BIE6o
即座に出来るとは言わないと思っていた。そこまでの覚悟がない事も。ただ覚悟をしなければ人は変われない。だから言葉を待った。コイツなりに必死で考えて死にものぐるいで出さなければ、意味など無い。

「決めるのはお前だ。どうする」

「おい、比企谷!いくら何でもやり過ぎだ!」
以下略



55:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:03:41.04 ID:ecQ0BIE6o
声が震え弱弱しかった。俺の条件を真に受けたのだろう。震えたのは声だけではない。両腕で肩を抱くように支え、俺の目を見る瞳には力強さがあった。

「先輩の条件、お受けします」

「……わかった。葉山、終わったら行くから下で待ってろ」
以下略



56:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:04:19.54 ID:ecQ0BIE6o
そして一色が意を決し、自らスカートに手をかけたところで俺は一歩踏み出すと彼女の両腕を握りしめ、耳元で告げた。

「お前の覚悟はわかった。だからもういい」

こんな状態で俺の顔は見たくないだろう。俺も見ていられなかった。握った両手をそっと離すと、自分のジャケットを脱いで一色に羽織らせる。そのまま糸が切れたように一色は俺の胸に顔を預けると泣き声が響いた。何度も謝罪の言葉を口にして、落ち着くまで俺は遠くの空を眺めていた。
以下略



57:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:05:56.20 ID:ecQ0BIE6o
「後でジャケット返せよ」

「また嫌な役を押し付けてしまってすまない」

「お前が一色をどう思っているか知らないが、今日だけは優しくしてやれ。それがお前の責任だ」
以下略



58:1 ◆JY8EwYSc26[saga sage]
2015/04/30(木) 06:09:27.46 ID:ecQ0BIE6o
残りはまた夜あたりに。

超展開は書き手の能力不足です。


59:名無しNIPPER[sage]
2015/04/30(木) 06:19:05.59 ID:RGdVMHvHo
途中から超展開杉内?


60:名無しNIPPER[sage]
2015/04/30(木) 07:34:25.87 ID:rpLCZUlAo
大したこと無い騒ぎでも大仰しく扱うからガイルSS好き


61:名無しNIPPER[sage]
2015/04/30(木) 08:30:12.58 ID:GiP9ak47O
続き楽しみ!


100Res/74.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice