2: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:05:28.32 ID:cYFCM9Ym0
まだ少し肌寒いが、蕾をつけ始めた桜の木を眺める。
春の到来を感じながら、部室でゴロゴロする。
至福の時間。
3: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:08:41.70 ID:cYFCM9Ym0
「歳納京子ーッ!」
気が付くと寝てしまっていたらしい。
綾乃の怒声と、襖を気持ちよく開け放つ音で目を覚ました。
4: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:11:34.88 ID:cYFCM9Ym0
「まったく、歳納京子ったら・・・
あんな自分勝手な人に振り回される船見さんも大変ね」
千歳が一緒についてきていたなら、2回は鼻血を出していただろう。
5: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:15:11.02 ID:cYFCM9Ym0
ふと、部室の真ん中に鎮座するテーブルの上にある湯呑みが目についた。
「きょうこ」と名前が書かれた、部員一人一人の専用の湯呑み。
中は飲み干したのか、からっぽになっている。
まったく、飲み終わったのなら片付けなさいよね。
6: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:19:43.26 ID:cYFCM9Ym0
「んっ・・・京子・・・好き、大好きなの・・・」
普段通っている学校で、生徒会副会長である、私が。
こんな、変態みたいな事──
7: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:23:51.23 ID:cYFCM9Ym0
----------
『んっ・・・京子・・・好き、大好きなの・・・』
8: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:26:27.69 ID:cYFCM9Ym0
「私はね・・・歳納京子。
笑顔が素敵で、元気が良くて、皆の人気者で・・・
私の持っていないものを沢山持っているあなたの事が・・・ずっと好きだった」
「・・・うん」
9: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:29:51.34 ID:cYFCM9Ym0
「その・・・歳納、京子・・・」
「京子」
「・・・え?」
10: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:33:32.41 ID:cYFCM9Ym0
「んにゃぁ・・・京子・・・京子ぉ・・・」スリスリ
「よしよし、いい子、いい子♪」ナデナデ
「んにゅ・・・はふ・・・♪」クンクン スリスリ
11: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:36:37.39 ID:cYFCM9Ym0
「ぁ・・・ぅ・・・///」
「覚えてる・・・?♪」
「・・・ぁ、その・・・えと・・・」
12: ◆IIarfIElUA[saga]
2015/05/16(土) 02:38:25.36 ID:cYFCM9Ym0
「ホントだよ。
匂いだって、嘘言わないで嗅がせてあげたでしょ?」
「う・・・うん・・・」
36Res/39.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。