過去ログ - 忠犬あさしお
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5: ◆zPnN5fOydI[saga]
2015/06/05(金) 13:17:44.53 ID:wX34OwfC0
朝日の眩しさと共に、朝潮は目を覚ます。そこには、花壇に腰を掛け、横を向いて倒れている自身の姿。軽い頭痛を感じながら体を起こす。午前6時。司令官はまだ、戻ってこない。

深海棲艦との戦争は、最終的に和解に終わった。深海側の提督と今後のことを決め、いくつか条約を結ぶことで、戦争は完結するはずだった。

しかし、深海側の無理な要求により、決定がどんどん先延ばしになっていった。司令官は、朝潮に申し訳ない思いを抱きながら、深海側との話し合いを進めた。
以下略



6: ◆zPnN5fOydI[saga]
2015/06/05(金) 13:18:20.96 ID:wX34OwfC0
翌日の正午、深海側との話し合いが終わった。司令官はその後の雑務を全て部下に任せて、鎮守府に戻ることにした。仕方のなかったこととはいえ、朝潮との約束を守れなかったこと。そして、2日も鎮守府を開けたことに対する不安が司令官をそうさせた。

本部を出ると、予想外の光景が目に映る。帰りが遅くなり、すでに鎮守府に戻っていると思っていた朝潮が、花壇に腰かけているのだ。

司令官は朝潮の元へと歩み寄り、肩をたたく。朝潮は一瞬、驚いた表情を浮かべ、堰を切ったように、激しく泣き出した。司令官も、彼女のことを強く抱きしめ、彼女の忠誠心に涙を流した。
以下略



7: ◆zPnN5fOydI[saga]
2015/06/05(金) 13:18:48.88 ID:wX34OwfC0
「どれか、気に入ったものはあるか?」

「司令官の買ってくれるものなら、どれでも嬉しいです」

「一生に一度のものだ。我儘くらい、言ってくれ」
以下略



8: ◆zPnN5fOydI[saga]
2015/06/05(金) 13:19:16.88 ID:wX34OwfC0
鎮守府に戻り、朝潮が一番に向かうのは北上の部屋。ノックをすると、返事と共に北上が部屋から出てくる。

「北上さん、毛布、ありがとうございました」

北上は驚いた顔で朝潮を見る。
以下略



9: ◆zPnN5fOydI[saga]
2015/06/05(金) 13:19:49.48 ID:wX34OwfC0
後日、平和になった海を眺めながら、結婚指輪をはめた新婚が、幸せそうに海辺を歩いていた。一人の若い女はそんな二人を見て、優しい微笑みを浮かべていた。
-FIN



10: ◆zPnN5fOydI[saga]
2015/06/05(金) 13:20:54.01 ID:wX34OwfC0
立てるまでもなかったかと思うほど短くなりました
閲覧ありがとうございます


11:名無しNIPPER[sage]
2015/06/05(金) 13:22:35.81 ID:WlXYlxqDO
北上さん流石です北上さん(ダラダラ)


12:名無しNIPPER[sage]
2015/06/05(金) 13:24:19.67 ID:wp893tJ4o
いつもの朝潮の人か
次回作も期待してるよ


13:名無しNIPPER[sage]
2015/06/05(金) 14:10:08.20 ID:wwKHLhTCO
ハチ公のようなバッドエンドかと思いきやよかった
不幸な朝潮はいなかったんだね…


14:名無しNIPPER[sage]
2015/06/05(金) 14:24:41.95 ID:CZh4eQR2O
全く朝潮ちゃんは最高だぜ


15:名無しNIPPER[sage ]
2015/06/05(金) 17:09:04.16 ID:d69GilTnO
やっぱり朝潮を…最高やな!


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