過去ログ - 速水奏「インタビュー・フォー・ヴァンパイア」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/06/05(金) 21:34:23.77 ID:tvnnVSKgo


 「――っあ、っ! 奏……かな、で……っ!」


満月よりも白い周子の喉笛へ、何の遠慮も無しに牙を突き立てる。
薄い皮の破れる感触と、流れ出る温かな感触と。
滑らかに肌を伝う、たった一すじの流れに。


私は溺れそうになっていた。


 「ふっ……んぅっ」

赤ワインは飲まない。
トマトジュースは嫌い。
ブラッディマリーなんてだいっきらい。

ただこの静脈からの流れだけが、私のどうしようもない渇きを潤してくれる。

 「っ、はぁ…………どう、だった? 奏……」

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2:名無しNIPPER[saga]
2015/06/05(金) 21:35:37.95 ID:tvnnVSKgo

磨き上げた黒曜石に似た瞳が、目の前で炎のように揺れる。


吸血鬼の眼は魅了の瞳。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/06/05(金) 21:36:50.41 ID:tvnnVSKgo

夜明けのヴァンパイアこと速水奏と、真夜中の妖狐こと塩見周子のSSです


前作とか
以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2015/06/05(金) 21:39:52.75 ID:IqS0Fc1mo
関係ないのになんで貼ったし、自分の書いてるの晒して昔の読者を釣らないと人も集められないの?


5:名無しNIPPER[sage]
2015/06/05(金) 21:48:24.72 ID:ZcOq4B8F0
>>4
別にいいだろ
いちいち突っかかんのはやめなさいや


6:名無しNIPPER[sage]
2015/06/05(金) 22:01:32.98 ID:tvnnVSKgo
そりゃーもちろん過去作も読んでもらいたいからだぜ
せっかく書いたんだし勿体無いじゃない?
良かったら他の話も読んでみてねー


7:名無しNIPPER[saga]
2015/06/05(金) 22:02:05.76 ID:tvnnVSKgo
 ― = ― ≡ ― = ―


 「――あー。そういやニンニク嫌いって言ってたっけ」

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/06/05(金) 22:23:51.53 ID:tvnnVSKgo

 「吸血鬼さんかー。やっぱトマトジュースとか好きなん?」

 「むしろ嫌いね。血もそんなに好物じゃないし」

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/06/05(金) 23:07:12.85 ID:tvnnVSKgo

 「そっか、奏がねー……あ、すみませーん。本日のケーキくださいな」

店員さんを呼んで周子が注文を頼む。
……あら、ザクロのケーキとは珍しいわね。私も頼もうかな。
以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2015/06/06(土) 04:12:36.10 ID:H/rEpodBo
インタビューウィズヴァンパイアかと思ったわ


11:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 10:08:24.78 ID:XNBCNfvPo

 「いや献血は何度もやってるけどさ、吸血はされた事一度も無いんよ」

 「大抵の人はそうじゃないかしら」

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 10:44:16.44 ID:XNBCNfvPo
 ― = ― ≡ ― = ―


 「いや、だから献血じゃないんだってば」

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 11:01:21.30 ID:XNBCNfvPo

食い破られた彼女の小指から、生温かい血が滴っ、て…………。

 「何か変な感じだね。くすぐったいってゆーか」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 11:48:32.50 ID:XNBCNfvPo

 「っはぁ、はぁっ…………!」

周子が左手を胸に抱え込み、紅潮した顔で私を睨み付ける。
いえ、それは正確ではないかもしれない。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 12:36:53.10 ID:XNBCNfvPo
 ― = ― ≡ ― = ―

吸血鬼には制約がある。

朝陽を浴びれば灰と化す。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 13:43:11.55 ID:XNBCNfvPo
 ― = ― ≡ ― = ―

 「……ん」

今度は指先ではなく、指の腹。
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 14:54:09.09 ID:XNBCNfvPo

吸血行為は繰り返すごとに快感が高まっていく。
徐々に血を吸って、従順な僕を生み出す為に。
最終的には、性行為なんかよりもずっと深い快楽を感じる。

以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 15:42:08.20 ID:XNBCNfvPo

そう古い伝統って訳じゃない。
けれどその優雅さは、吸血鬼達を納得させるに十分な魅力があった。


以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 16:38:27.94 ID:XNBCNfvPo
 ― = ― ≡ ― = ―

 「どうした塩見、調子が良さそうじゃないか」

 「え、そう?」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 16:59:06.60 ID:XNBCNfvPo

周子が頭を抱えて私の背へ隠れる。
今はほとんど変わらない背丈のお陰で効果は薄そうだった。

 「ここだけの話な」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 17:28:13.31 ID:XNBCNfvPo
 ― = ― ≡ ― = ―


 「んっ」

以下略



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