840:名無しNIPPER[sage]
2015/11/06(金) 15:41:05.64 ID:xKOZj7GDO
 学園編でも九割方落としてはいた 
 ライが消えたせいでルルに取られたけど 
841:名無しNIPPER[sage]
2015/11/07(土) 07:33:21.87 ID:wOwVHuJn0
 寧ろあそこまでルルーシュ一筋なのに落とすルートがあり更にその結果をあまり非難されず受け入れられる位には良いシナリオだった気がするなあブルームーンのシャーリー 
842: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/09(月) 23:17:33.65 ID:IXU7FTiDO
 ──またこの世界だ。 
  
  
 薄暗い空の下、乾いた風の中、荒れた大地の上。 
  
843: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/09(月) 23:19:29.66 ID:IXU7FTiDO
 下らないと吐き捨てる。黒煙が空に昇っていく。雨を吸った銀髪が水を吐き出してきて、酷く癪に障った。 
  
  
 消えない炎を宿した松明を戻し、歩き出す。やるべき事はまだまだ残っている。 
  
844: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/09(月) 23:20:13.12 ID:IXU7FTiDO
 目を覚ます。辺りは闇に包まれていた。耳に聞こえるのは時計の秒針が時を刻む音のみ。時刻は一時二〇分。最近やたらと構ってくるルルーシュと別れて眠ってから、二時間ほどしか経過していない。 
  
  
 「…………」 
  
845: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/09(月) 23:20:51.08 ID:IXU7FTiDO
 立ち上がり、辺りを見渡した。備え付けの家具以外、何も無い部屋。ここで寝泊まりするようになってから一か月ほどだが、ほとんど変化は見られなかった。 
  
  
 住んでいる場所には人間性が色濃く投影される。ならば、この部屋はライの写し身も同然。必要な物以外、なにも無い。 
  
846: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/09(月) 23:22:17.97 ID:IXU7FTiDO
 そんな自分は、はたして人間と呼べるのだろうか? 
  
  
 人間の定義とは何か? その種特有の遺伝子情報を有していればいいのか、人の形を取っていればいいのか、そんなことすら分からなかった。 
  
847: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/09(月) 23:23:43.54 ID:IXU7FTiDO
 眠い。 
  
  
 朝の教室。一時限目の授業が始まって二〇分ほど経過した頃、強い眠気がカレンを襲った。 
  
848: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/09(月) 23:25:00.76 ID:IXU7FTiDO
 今までのレジスタンス活動の影響で眠れない事は確かにあった。 
  
  
 だがそこで"病弱なお嬢様"設定が活きてくる。眠くなれば体調を崩したふりをして保健室に逃げ込む事も出来たし、そもそも学園に来ないという手段の方が楽で、簡単だった。いつも使っていた。 
  
849: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/09(月) 23:26:51.68 ID:IXU7FTiDO
 もし彼が仲間になってくれたなら、<黒の騎士団>はいっそう強力な組織になることだろう。カレンを含めて団員は皆、一般人上がりの人間ばかり。 
  
  
 一般的なナイトメアである<無頼>の整備すら、マニュアルを読み解きながら何とかこなしている状態だ。機体を動かすOSも数年前の骨董品。ゼロの伝手で良質なパーツこそ潤沢に入手出来るが──それだけだ。 
  
850: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/10(火) 00:07:44.25 ID:RQrE+LDDO
 追い風が吹いている。強い追い風が。 
  
  
 ゼロが首を縦に振れば、すぐにでも引き入れられる。こうしている間にもタイムリミットは迫って来ているのだ。カレンの中に焦燥感で形作られた炎が再燃する。 
  
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