過去ログ - ヘル・オン・レッスン
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1: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:39:35.06 ID:wXx8W5xM0
◆注意事項な◆
※【モバマスSS】ですが忍殺文体重点

◆確認◆読んでいてニューロンや体調に異常が発生したらブラウザバック◆しよう◆


【ヘル・オン・レッスン】


江戸時代より続く老舗芸能プロダクション「シンデレラ・プロダクション」。そこには数多のアイドルが所属し、
日夜自分達のプロデューサーと共に多彩なビジネスに励んでいる。もちろん、ビジネスだけではなく、
己の体力、歌唱力、演技力、美貌……それらを磨くため、必要なレッスンを行うことも忘れない。

ニンジャにしてアイドルであるハマグチ・アヤメ。彼女もまた他の者達の例に漏れず、自分に必要なレッスンを
こなし、今日最初の休憩に入ろうとしているところであった。

「オツカレサマ! アヤメ=サンのレッスンはいつも激しいね!」「ヒトミ=サン……ドーモ」「ドーモ!
ドリンクあるけど飲む?」「いただきます」床に座ったアヤメの隣にやってきたのは同じくプロダクションに
所属しているアイドル、ニワ・ヒトミだ。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:40:41.27 ID:wXx8W5xM0
(参考)ハマグチ・アヤメ
i.imgur.com

(参考)ニワ・ヒトミ
i.imgur.com


3: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:41:33.92 ID:wXx8W5xM0

アヤメとはコンビユニット「センゴク☆ランブ」を組んでいるパートーナーであり、また同じモバPの
プロデュースを受けている身とあって、アヤメとモバPの裏の事情についてもある程度は把握している数少ない
人物の一人である。

以下略



4: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:42:26.00 ID:wXx8W5xM0

このプロダクションにおいてアイドルのレッスンには専門のトレーナーがつくことが基本であり、その中でも
マスタートレーナーが考案するレッスン方法は多くのアイドル達にとってあまりにも過酷なため、それを
こなすことの出来る者はリスペクトされるのだ。

以下略



5: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:43:18.66 ID:wXx8W5xM0

「アヤメ=サン、今少しよろしいでしょうか?」「……チヒロ=サン」「わ、ドーモ」「ヒトミ=サンもドーモ」
休憩している二人のもとへ現れた、目に刺さるような蛍光色の服を来た人物。このプロダクションのアシスタントで
あるセンカワ・チヒロだ。

以下略



6: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:44:20.69 ID:wXx8W5xM0
(参考)センカワ・チヒロ
i.imgur.com



7: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:45:10.43 ID:wXx8W5xM0

「そのブレーサーは、我がプロダクションのエンジニアチームが開発した物で、なんでもこれを個人のUNIX端末に
登録すると、ぷちデレラに新たな機能が追加されるとか」「ぷちデレラに……ですか?」ぷちデレラとは、
シンデレラ・プロダクションが配信しているアイドル育成ゲームサービスのことだ。

以下略



8: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:45:54.69 ID:wXx8W5xM0

ナムサン! つまりチヒロは自分ですら確証が持てず訝しんでいる機械をアヤメで試そうというのだ!
「ちょ、ちょっとチヒロ=サン! そういうことだったらモバP=サンが戻ってきてから試したほうがいいんじゃ!?」
咄嗟に疑問をチヒロにぶつけるヒトミであったが、彼女の言葉をチヒロは笑顔で封じ込める。

以下略



9: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:46:46.58 ID:wXx8W5xM0

「チヒロ=サンにこのような物を送りつけるなど、相手は余程の命知らずなのでしょうか」アヤメもオリガミ・メールの
内容に表情を険しくする。「さて、実際本当になにか理由あってのことかもしれませんから」しかし、脅迫めいた
文章を送られた本人は、どこ吹く風といった様子だ。

以下略



10: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:47:33.35 ID:wXx8W5xM0

「ますます怪しい……アヤメ=サン、やっぱり試すのやめたほうが……」良くないことが起きそうなアトモスフィアを
感じ取ったヒトミが、不安そうな表情でアヤメの顔を覗きこむ。「……ですがオリガミ・メールに書かれていた
時間のこともあります」

以下略



11: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:48:38.56 ID:wXx8W5xM0

その直後、時計の針が14時を指す!『指定時間までの装着確認ドスエ、オハヨウゴザイマスドスエ』途端に奥ゆかしい
電子マイコ音声が流れ始め、その場にいた三人は驚いた表情でその音声の源であるブレーサーに注目する。
『機器を装着された方は、持っているUNIX端末にこの機器を登録して欲しいドスエ』

以下略



12: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:49:44.18 ID:wXx8W5xM0

『ぷちデレラ起動確認ドスエ』瞬間! FLAAAAASH! 「「ンアーッ!?」」強烈な光が小型UNIX端末の液晶から溢れ、
そのあまり眩さにアヤメとチヒロは目を閉じる。そしてコンマ数秒してから目を開けたアヤメは、UNIX端末の画面に
映しだされた物を見て自らの目を疑った!

以下略



13: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:51:04.29 ID:wXx8W5xM0

「……ナンデ」「……スッゴイ光だったー! アヤメ=サンだいじょう……アイエ?」「良かったヒトミ=サン無事……!?」
画面に映ったヒトミの姿に困惑していたアヤメは、隣から聞こえてくるヒトミの声に安堵し横に振り向く。だが、そこには
いるべきはずのヒトミの姿がないではないか。

以下略



14: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:53:49.41 ID:wXx8W5xM0
(参考)ぷちヒトミ
i.imgur.com


15: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:54:56.90 ID:wXx8W5xM0

「アイエエエエ!? アタシぷちに!? ぷちにナンデ!? アイエエエエエ!」「ヒ、ヒトミ=サン落ち着いてください!」
足元で驚いているぷちヒトミを手で持ち上げたアヤメは、それが幻であることを祈りながら触って感触を確かめる。

「ア、くすぐった……アハハ! チョット、アヤメ=サンぷにぷにしないでー!」「……スゴイ軽いけど本物だ……」
以下略



16: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:55:41.79 ID:wXx8W5xM0

「はい、チヒロです」『チヒロ=サン! エンジニアチームのオフィスを調べて恐ろしいことが分かった! 
今アヤメ=サンはどうしている!?』いつも冷静なモバPの異常な焦りように、ただならぬ事態が進行していることを
理解したチヒロとアヤメは、お互い覚悟を決めた目配せをしながらモバPの報告を聞く。

以下略



17: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:56:45.40 ID:wXx8W5xM0

モバPの口よりまず語られたのは、プロダクションに所属するエンジニアチームの状態だ。彼らはチヒロより
安すぎる賃金と過酷な仕様条件で日々依頼される仕事を期日にまで完了させるため、常にカロウシ寸前であり、それを
誤魔化すため麻薬やドリンクを使い精神と体調を安定させていた。

以下略



18: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:58:01.74 ID:wXx8W5xM0

それは電脳空間にあるものを現実へ実体化させる狂気の行いだ。しかしチームにしか見えていない幻を実体化させること
など出来ず、だが代わりに彼らの狂った執念は、予想外の成果を一つ生み出してしまったのだ!

電子データでしかなかったぷちデレラを、モチーフとなった現実のアイドルと存在する場所を交換して実体化させるという
以下略



19: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:00:01.26 ID:wXx8W5xM0

「つまり今のエンジニアチームは狂っていて、それがこのヒトミ=サンのような姿にする技術を発明したのは分かりました。
ですがそれがどうしてブレーサーの装置に繋がるのです?」モバPの話を聞いてすでに現エンジニアチームの処分を頭の中で
決定しながら、チヒロは最もな疑問を口にする。

以下略



20: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:00:46.27 ID:wXx8W5xM0

「ではやはりブレーサーを装着しないほうが良かったのですか!?」モバPの言葉に悲痛な叫びを上げるアヤメ。
自分のウカツな行動が大切な友人を危険な目に合わせてしまったという認識が、彼女の心を苛む。

『いや、それは違うアヤメ=サン』だが予想に反してモバPの返答は彼女の行動を認めるものであった。「なぜですか……?」
以下略



21: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:02:27.98 ID:wXx8W5xM0

「なに言ってんのアヤメ=サン! アヤメ=サンがブレーサーを着けたから、アタシだけがこうなることで済んだんだよ!
そこはもっと誇ろう! アタシのぷちデレラをセンターに選んでくれてたことも嬉しかったし」
ALAS!自分の身体が電子化されてしまったというのに、なんたる友を思う優しさか。「ヒトミ=サン……」

以下略



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