過去ログ - 奈緒「…この姿、凛にも見せてやりたいな」可蓮「あっ、りーんー!」
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1:名無しNIPPER[saga sage]
2015/07/07(火) 18:40:24.53 ID:cq31HMZB0
他の撮影に行っていた凛ちゃんの話

・地の文あり
・夏祭りドリームライブのアレ。ドリームライブの仕組みは知らないので教えてチッヒ
・奈緒を可蓮になおして立てなおしました。……なおだけに……本当ごめん二人とも

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2:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:43:51.58 ID:8LDM+u70O
誤字?


3:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:44:00.90 ID:cq31HMZB0
「……え?」

大声で友達に名前を呼ばれた気がして、私は辺りを見渡していた視線を、前方、ステージの方へ向ける。
プロデューサーから、仕事が終わり次第、余裕があったらここに来てくれとメールを貰い、指定された――私が撮影したスタジオから、そう遠くない屋内のlive会場までやって来た。
それで、ちょっと興味があったから、プロデューサーの元へ行く前に、観客席の方に顔を出したのだ。一応、目深に帽子を被った姿で、伊達眼鏡をつけて。しかも、向こうからは人混みに紛れて見えないはずの距離で、なのに、……何で、バレた?
以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:44:56.06 ID:8LDM+u70O
すまんぼーっとしてた。
ミリオンライブか


5:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:45:47.04 ID:YMsTXGqtO
加蓮……


6:>>2 そうです[sage]
2015/07/07(火) 18:46:16.18 ID:cq31HMZB0
というか来たばかりで、ステージの方に誰がいるのかすら把握していなかった。声で分かった一人だけじゃなく、もう一人、見知った二人の姿が、目を凝らせば、スポットライトの下に見えて――状況も忘れ、その美しさに、息を飲む。二人に合わせて細部が異なる、その、豪奢な純白のドレスは、見紛う筈がない、――ウェディングドレスだ。

「あ、り、凛!」

気付いたらしく、ブーケを握り締めどぎまぎしたようすの奈緒と、
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:46:30.33 ID:bBOzMnRjo
ワザとやってんのかと思った


8:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:49:01.80 ID:AIXAA/6oO
そんなに加蓮どうでもいい?


9:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:01:51.31 ID:cq31HMZB0
>>6 修正
フフン、と何処か得意気に大きなドレスの裾を持ち上げて、ウインクをかます可蓮。

フフン、と何処か得意気に大きなドレスの裾を持ち上げて、ウインクをかます加蓮。

以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:04:27.76 ID:cq31HMZB0
綺麗?可愛い?スゴい?兎に角ありきたりな単語ばかりがぼこぼこ頭に浮かんでは消え、言葉に出来ない。どうすればいいのか分からなくて、つい動きが止まった私を我に返したのは、更に加速するざわめき。私だって、今はそれなりな有名人だ――周囲の人の視線がこちらに集まりきる前に、身を隠さなくちゃ。ああもう本当、加蓮、何で気付けちゃうかな!

と、駆け出す直前の私を対照的に見つめていた二人の視線が、ふいと観客に戻っていく。そうして、気をそらさせるためにか、普段よりも声を張り上げる加蓮。

「フツーのお客さんとして凛も来てくれてるみたいだし、これは張り切らないとね、奈緒!」
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:06:50.40 ID:cq31HMZB0

にしても、あっという間に仕事モードに入るのは、同業者として尊敬する。カッコいいし、……羨ましい……なんとなく、胸の奥が重い。すると思い出すのは、カメラマンさんの困ったような声ばかりで、首をふる。……最悪だ。
帰ろうかと一度は扉向こうを見たものの、壁越しにもれ聞こえる二人のNation Blueを聞いていると、せめてもう少し位、会話を交わしたいなと思った。プロデューサーは探しても見当たらないから、もしかしたら、二人なら居場所を知っているかもしれないし。

基本的にドリームライブは一度出番が終わったら、メインに据えられるアイドルたちを除いてそのまま帰宅となる。反省会は後日。多くのアイドルが夢のような組み合わせで出るための、スケジュール調整の措置の一つだ。二人のライブ終了まで十数分待って、舞台の格好のまま、お喋りをしつつ歩いてくる二人の前にひょこっと出る。
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:08:49.30 ID:cq31HMZB0
「あ、そうだ凛ー!奈緒がね、ウエディングの感想欲しいって。凛なら何て言うかな〜って、さっき言ってたよ」

「…大したこと言えないけどいい?」

「全然♪」
以下略



13:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:11:45.00 ID:cq31HMZB0
「では、失礼します…ん?凛じゃないか」

蝶のように甘い香りにつられ、すん、と花に顔を近づけたとき、不意にかけられた声はプロデューサーのものだった。顔をあげれば、扉の一つを開けながら、こちらに近づいてくる。通路やら舞台近くに居ないと思ったら、成る程、待機室にいたんだ。ライブの様子は、建物内のテレビならどこでも見ることができるから、利用していたんだろう。

「うん。朝ぶりだね、プロデューサー」
以下略



14:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:14:28.25 ID:cq31HMZB0
「…違ってだな。こうして奈緒も加蓮もやっているし、お前も同じようにやりたくないかと思ったんだが。…その反応を見る限り、興味はない感じが」

「……どうしてもなら、やらないことはないけど。まあ、シンデレラのドレス着ちゃったしね……」

「そうか?別に遠慮することはない。あの二人も気にしないだろう」
以下略



15:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:16:48.11 ID:cq31HMZB0
「……うん、わかった。今はこれで勘弁してあげる」

「助かるよ、お姫様」

なんだか恥ずかしい。内心でつらつらと言い訳を並べて、素直じゃないことを自覚しながら言えば、それを知ってか知らずか笑い返されて。
以下略



16:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:18:02.97 ID:cq31HMZB0
やっぱりバレてた。その顔はさっきの奈緒の顔と似ていて、彼女にもバレていたってのは確実かも。逃げようとすれば、わしゃわしゃと頭を乱暴に撫で回される。そうされると、ああ……不思議と、疲れが抜けていく、ような。さっきまでの悔しさとか、なんか色々、胸の奥にたまっていたものも、一緒に。すっ、と楽になって、はじめて気負っていたんだと気が付いた。
プロデューサーって不思議だ。彼に誉められると、ツラいこともイヤなことも自分の糧にして頑張ろうって思えるから。

痛い、とか雑、とか文句を言っても笑うばかり。どれくらいそうしていたか分からない。ふと手をどかしたプロデューサーが歩き出す。

以下略



17:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:22:08.36 ID:cq31HMZB0
終わりです。本当に申し訳ありませんでした……

依頼出してきます


18:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 20:03:34.12 ID:trl9WpBH0
加蓮がやけにご機嫌なのはあれか、バトル時のセリフのせいかな(自己判断)


19:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 20:59:18.49 ID:c1xGo+S3O
このタイトル前見たなあ、立て直しか→あれ、また間違ってるじゃん→いい話じゃないか……
良い距離感だわ、乙


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