159:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:46:25.67 ID:mAIq3Puio
そのまま、巴マミの足音が少しずつ遠くなっていく。
言い逃げなんて、ずるいことをする。
私の答えも聞かぬままに、行ってしまった。
160:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:47:48.49 ID:mAIq3Puio
ドアを乱暴に開けた。
込めたつもりの力の割に、それはゆっくりとしか動かない。
161:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:48:41.75 ID:mAIq3Puio
静かだった。
とても久し振りに、何の音も声も無かった。
視力の矯正に使っている魔力を、解いてみた。
162:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:49:37.04 ID:mAIq3Puio
いたいなあ。
そう言おうとして、言えなかった。
じんじんと痛むおでこを抑えて、私は床の上で仰向けになった。
163:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:50:55.65 ID:mAIq3Puio
◆
164:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:52:00.91 ID:mAIq3Puio
人の並ぶ列があった。
私は少し悩んで、そのあとに続いた。
列は式場の中央から、奥にかけて続いていた。
165:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:52:58.45 ID:mAIq3Puio
「ほむらちゃん、来てくれたのね」
そして列の最前に居たのは、美樹さやかの母親だった。
私はびくんと身体を震わせて、頭を下げた。
166:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:53:57.74 ID:mAIq3Puio
美樹さやかの顔は、いつか見たままだった。
少しだけ、目立たない程度の化粧を施されて。
今すぐ起き上がっても不思議ではないくらいに、綺麗だった。
167:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:54:41.86 ID:mAIq3Puio
「よ」
列を外れた私に、かけられる声があった。
そちらを見たら、佐倉杏子がいた。
168:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:55:31.33 ID:mAIq3Puio
「人、多いね」
何となく私と杏子は、会場の外に。
まだ時間があるというのもそうだけれど。
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