6: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 00:43:24.52 ID:9XTpaLhVo
翌日、同じ時間に彼は足を運ぶ。確りと右手にダガーを握りしめて。
角を曲がった先、貴族の屋敷の門前―――彼女と、もう一人の男がいた。
勇者「どうだろうか。これで君を……君達を、救えるだろうか」
7: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 00:44:36.59 ID:9XTpaLhVo
勇者「どうだろうか。魔王を倒す旅路……付いてくる気は、ないかな」
隣では白い女が凛とした顔で盗賊を見つめていた。
その視線には何処か懐かしい感覚にも襲われた――それは、何処だったか。
8: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 00:45:20.00 ID:9XTpaLhVo
ある日の宿屋での出来事。別室で僧侶は既に熟睡していた。
盗賊も微睡んでいた所、勇者の帰りが遅く心配になり探しに出た。
勇者は呆気無く、宿屋の裏手で見つかり剣の鍛錬をしていたので大事には至らなかった。
9: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 00:46:19.63 ID:9XTpaLhVo
翌朝、直ぐに朝食を済ませて街を出発した。
王から贈られたらしい、二人を乗せた馬車を勇者が馬に跨がり引いて行く。
僧侶「盗賊! どうして貴方はそう、だらしがないのです」
10: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 00:46:48.30 ID:9XTpaLhVo
盗賊「お前達と旅をして数ヶ月だけど……僧侶、お前、意外に可愛いな」
僧侶「………なっ」
11: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 00:47:55.38 ID:9XTpaLhVo
とりあえずここまで
案外短くなりそうです
12:名無しNIPPER[sage]
2015/07/15(水) 01:28:14.96 ID:iR0p75dgo
続けたまえ
13: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:00:53.12 ID:9XTpaLhVo
ある日、僧侶と盗賊は街へ買い出しへと出ていた。
その間、勇者は魔王城の手がかりをと王城へと足を運んでいた。
盗賊「なあ、僧侶」
14: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:01:24.81 ID:9XTpaLhVo
僧侶「実を言えば、貴方の事を知っていたからでしょうね」
盗賊「なんだって」
15: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:02:05.07 ID:9XTpaLhVo
僧侶「いえいえ。私は好きですよ、その二つ名――それに、とても格好良く思います」
どきり。
16: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:02:33.86 ID:9XTpaLhVo
僧侶「でも貧民街のみんなの為に、そんな贋作以外は大体を売却してしまうんですよね」
盗賊「くっ……そう、だな。値にならないもの意外は、売っ払う……」
話を反らしたかったのに、反らさせてくれなかった。なんと、手強い女だろうか。
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