過去ログ - 涙目で熱い吐息を漏らす姉が弟に抱かれる話
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51: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 12:28:19.34 ID:lxFZTh2rO

「さすがにそろそろお母さん達、不審がってるだろうね」


進む道が川を挟んで反対に切り替わる、その橋の上を歩きながら姉ちゃんはそう言った。
以下略



52: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 12:28:56.32 ID:lxFZTh2rO

何度か「曇ればいいのに」と零し、真っ青な空を恨んだ。

しかしその呪いは後になって効き、しかも少々過ぎたものだったらしい。

以下略



53: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 12:30:09.52 ID:lxFZTh2rO

そう多くはないが民家が並ぶ集落、そのはずれにあったほとんど利用されていないであろう小さな公園。

僕らは丘に大きな土管を埋めて作られたトンネル型遊具の中に避難した。

以下略



54: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 12:31:07.51 ID:lxFZTh2rO

駆け込んだ車内に乗客はほとんどいなかった。

でもその中で一番近い席に座っていたおじいさんは僕らの髪がびしょ濡れな事に気づき声を掛けてきた。

以下略



55: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 12:32:38.47 ID:lxFZTh2rO

15分ほど揺られ、乗ってからみっつ目の停留所でバスは停まった。

その時変わった次のバス停の表示を見て、姉ちゃんは「えっ」という声をあげた。

以下略



56: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 12:33:45.38 ID:lxFZTh2rO

それでも僕らは歩き始めた。

今バスで来た道を反対向きに、道を逸れてからは長く走っていない事を願って。

以下略



57: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 12:34:52.87 ID:lxFZTh2rO

「…今は夏だもん、日は長いよ。暗くなってすぐくらいには着けるんじゃないかな」


姉ちゃんが口にした野犬というキーワード、本当は僕も怖かった。
以下略



58: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 12:35:47.51 ID:lxFZTh2rO

「おでこ触らせて」


僕が手を延ばすと姉ちゃんは小さく避けるそぶりをしたけど、その動作にも機敏さは無かった。
以下略



59: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 12:36:17.24 ID:lxFZTh2rO

──僕らはまた道を引き返した。

姉ちゃんの身体を思えば、通り過ぎる車を停めて助けを求めるのが一番いいのかもしれない。

以下略



60:名無しNIPPER[sage]
2015/08/06(木) 14:38:30.51 ID:sst8NsvAO



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