過去ログ - 五十嵐響子「何でもない日、特別な日」
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2:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 15:27:07.92 ID:SNO65YRwO
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3: ◆J6sXPQ/xjk[saga]
2015/08/10(月) 15:28:35.50 ID:0slTzf2Do
>>2
すみませんありがとうございます。


4: ◆J6sXPQ/xjk[saga]
2015/08/10(月) 15:30:59.03 ID:0slTzf2Do
「響子ちゃん」

 事務所に着いてドアをがちゃりと開くなり、プロデューサーがあっと声を上げ、嬉しそうに駆け寄ってきました。そうして何やら勿体ぶった態度を見せて、焦らしに焦らしてからまた焦らします。

 何でしょう、何かあるのかな。多分あります、プロデューサーはそういう人だから。
以下略



5: ◆J6sXPQ/xjk[saga]
2015/08/10(月) 15:34:29.70 ID:0slTzf2Do
「座って座って、どうぞどうぞ」

 促され、いつもと違う様相のソファに腰掛ける。可愛い犬や猫の絵が描かれたシーツが掛けられ、山ほどにクッションが積み上げられたソファ。

 私が事務所に来るまでの間に色々と準備してくれていたのだろうと思うと嬉しくて、クッションの位置などを試行錯誤している様子を想像してしまったのも相まって、頬が自然と緩んでしまった。
以下略



6: ◆J6sXPQ/xjk[saga]
2015/08/10(月) 15:36:16.85 ID:0slTzf2Do
「開けてもいいですか?」

「うん、大きいほうから開けて、ネタだから」

「ネタですかっ!」
以下略



7: ◆J6sXPQ/xjk[saga]
2015/08/10(月) 15:38:45.44 ID:0slTzf2Do
 これがどういうネタに繋がるのか、思考を巡らせ理解しようと試みます。

 モッツァレラチーズは癖の無い、カロリー控えめのさっぱりとしたチーズ。そのまま何かに合わせても、加熱してとろとろにしても美味しく頂けます。

 トマトはご存知、酸味のある瑞々しい野菜ですね。栄養も満点でサラダにして良し、煮ても焼いても良しの凄い子です。
以下略



8: ◆J6sXPQ/xjk[saga]
2015/08/10(月) 15:41:32.61 ID:0slTzf2Do
 お昼の時間なので、チーズとトマトでパスタを作ることになりました。偶然にも乾燥パスタも購入してあったとの事で、それもプレゼントとして頂きました。ありがとうございます。

 調理場を借り、エプロンを着け、お料理の道具を用意して、さあ準備万端です。

「今日は私の誕生日なので」
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9: ◆J6sXPQ/xjk[saga]
2015/08/10(月) 15:43:30.67 ID:0slTzf2Do
「水に塩ってどれくらい入れたらいいの?」

「お水1リットルに対して小さじ一くらいです」

「小さじ一ってどれくらい?」
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10: ◆J6sXPQ/xjk[saga]
2015/08/10(月) 15:47:19.36 ID:0slTzf2Do
 気を取り直してパスタを茹でます。袋に表示されている茹で時間の目安は五分、けれど、プロデューサーの今日の気分はどうでしょう、どれくらいの茹で加減が好みかな。

 トマトソースをヘラで混ぜる係を代わってもらい、私はパスタの仕上がりを確かめます。ふつふつ沸くお湯の中からパスタを一本菜箸で取り、口へ運ぶ。

 もぐもぐ、少し弾力のある、硬めな感じです。
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11: ◆J6sXPQ/xjk[saga]
2015/08/10(月) 15:48:49.83 ID:0slTzf2Do
「……響子ちゃんが俺に意地悪をする」

「えっ!? してないです!」

「こんな残酷なフェイント初めてだ……」
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12: ◆J6sXPQ/xjk[saga]
2015/08/10(月) 15:52:41.12 ID:0slTzf2Do
 出来上がったパスタを、プロデューサーは美味しい美味しいと言ってもりもり食べてくれました。二人で力を合わせて、共同作業で作ったんですから、美味しいに決まってます!

 やわらか過ぎるかと思われた茹で具合も、今日のプロデューサーはそれくらいがお好みらしく、丁度良い加減だったみたいです。良かったです。

 お昼を食べ終え、お茶を淹れてほっと一息。それではお待ちかねとばかりに、まだ中を見ていなかった小さいほうの箱を開けてみることになりました。
以下略



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