過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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165:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/26(月) 00:15:57.02 ID:/K0HTZYAO

男が指さす方向には緩い下り坂が、灰色の砂と石で覆われた空き地へと続いている。空き地は運動場ほどの広さがあった。

その空き地の真ん中に、歪んだ楕円を描いてベルトコンベアーのようなものが回っていた。

以下略



166:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/26(月) 00:24:30.85 ID:/K0HTZYAO

「食欲なんかない」

「腹が減っては戦ができんと言うぞ」

以下略



167:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/26(月) 00:32:30.20 ID:/K0HTZYAO

俺は男に支えられ、空き地までの坂を下った。そしてそのまま、食いたくもない昼メシの屋台に引きずられていく。
男の、胸がむかつくような汗の匂い。だが、離せと言ってもこの男は聞きはしまい。


以下略



168:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/26(月) 00:40:22.25 ID:/K0HTZYAO

ルイーズが言ったように、罪なくしても受け入れなくてはいけない裁きがあるのだろうか?
俺はそんな世界に生きてきた覚えはなかったのだが。


以下略



169:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/26(月) 00:52:25.81 ID:/K0HTZYAO

「さ、食え」


いびつなループ状になっているカウンターの、手近の位置に侍は腰を下ろした。
以下略



170:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/26(月) 00:56:13.21 ID:/K0HTZYAO

コンベアーを隔てて左斜め前に座っている侍野郎は、俺には目もくれず忙しそうに食っている。
そんなにうまいんだろうか? だからといって、俺のことを忘れてくれるほどではあるまい。


以下略



171:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/26(月) 01:00:21.32 ID:/K0HTZYAO

俺は相変わらず、めしを食っている。魚をほぐし、米粒を口に運ぶ。泣きながら。涎と一緒に口の中のものが、丼の上にこぼれ落ちる。

近づいてくる侍の気配を感じたくないので、一層やかましく泣きわめく。

以下略



172:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/26(月) 01:05:59.44 ID:/K0HTZYAO





以下略



173:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/26(月) 01:12:44.47 ID:/K0HTZYAO





以下略



174:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/26(月) 01:16:07.42 ID:/K0HTZYAO

お前はその足りない頭で、「身に覚えがない」と泣きわめくが、お前自身の血によ〜く尋ねてみるがいい。それでも、おのれに咎がないと言い切れるか?


高の知れたお前の知恵で、局中法度の理非を論ずるなど笑止千万。
以下略



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