41:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:46:10.79 ID:rVNZ4GiQo
そこまで考えついた時、私たちのいるテーブルから少し離れた場所で先ほどからずっと話している女の子たちの会話が耳に入ってきた。
丸テーブルを三角に囲む三人の女子高生……三人とも、櫻子の学校の制服を着ていた。
42:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:47:14.40 ID:rVNZ4GiQo
〜
気づけば私は、泣きながら大室家の玄関を叩いていた。
43:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:48:05.26 ID:rVNZ4GiQo
「なんで、なんでなんですのよ!! 私はあなたにとって何なんですの!? 次第に距離を置けば綺麗に離れられると、そんな程度の関係だとでも思ってたんですの!?」
「っ……!」
44:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:48:38.82 ID:rVNZ4GiQo
「お願いだから、一度でいいから……私を好きといいなさいよ……!」
「うっ、うぅっぅ……///」
45:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:49:19.20 ID:rVNZ4GiQo
「向日葵……だいじょうぶ、大丈夫だよ……」
「っう……ぅぅ……」
46:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:49:57.96 ID:rVNZ4GiQo
〜
真夜中だった。
47:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:51:14.72 ID:rVNZ4GiQo
「ねえ、向日葵」
「……はい?」
48:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:51:53.35 ID:rVNZ4GiQo
「……入っちゃっていいんですの? 私まで」
「構わないでしょ、日曜だし。向日葵もここの生徒と見分けつかないよ」
49:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:53:37.83 ID:rVNZ4GiQo
「これは……?」
「えっとね、それはこの前の中間テストの結果」
「……え、えっ? えっ!? 嘘でしょう!?」
50:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:54:08.63 ID:rVNZ4GiQo
櫻子は恥ずかしそうに視線を窓の外へ向け……しかしすぐに私の方へまっすぐ目を戻して、真剣な声で言った。
「私さ……この学校から、転校することにしたんだ」
51:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:55:17.84 ID:rVNZ4GiQo
「一学年の成績……入学してすぐは私もそこそこだったけど、学年末試験で一番を取れればいいでしょうって。だから私、勉強頑張った」
「言っちゃうとさー、私が転校したい高校……ねーちゃんが行ってた高校なんだよね!」
62Res/95.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。